「ウマ娘」海外人気すら“今期第3のヒット” 大幅増益のサイバーエージェントQ3決算
「(ゲーム事業の)足元がかなり強い」──サイバーエージェントの藤田晋社長は8月8日の決算会見で、2025年9月期第3四半期(2025年4月〜6月)の連結決算についてこう自信を見せた。業績は増収増益で、特にゲーム事業の増益が貢献したという。
「(ゲーム事業の)足元がかなり強い」──サイバーエージェントの藤田晋社長は8月8日の決算会見で、2025年9月期第3四半期(2025年4月〜6月)の連結決算についてこう自信を見せた。業績は増収増益で、特にゲーム事業の増益が貢献したという。
同日に発表した25年9月期第3四半期の連結決算は、売上高が2107億円(前年同期比10.9%増)、営業利益が196億円(同138.3%増)と増収増益。伸長に寄与したゲーム事業は売上高が506億円(同30.4%増)、営業利益が164億円(同320%増)、純利益が82億円(同46.6%増)だった。
特に、4月にリリースし累計600万ダウンロードを突破した「SDガンダム ジージェネレーション エターナル」や、6月にリリースし、すでに累計200万ダウンロードを超えた「Shadowverse: Worlds Beyond」(ShadowverseWB)が貢献したという。SNSで注目を浴びた「ウマ娘」英語版についても藤田社長は「ヒット第3弾」と評した。
ウマ娘とShadowverseWBについては「自社IPなので、収益率的にもかなり貢献してくれている」とも発言した。他にもアプリストア外決済の採用・移行が増益に寄与したとしている。
「ABEMA」をはじめとしたメディア&IP事業は売上高が561億円(同17.7%増)、営業利益は22億円(同7.8倍)だった。ABEMAにおけるメジャーリーグベースボール(MLB)の放映権取得などが奏功したという。
一方インターネット広告事業は売上高が1113億円(同0.4%減)、営業利益が36億円(同35.6%減)だった。大口顧客1社の離脱が響いたという。社名などは明かさなかったが「焦らず他で挽回していく」(藤田社長)とした。
25年9月期第3四半期累計(24年10月〜25年6月)の連結決算も、売上高が6319億9300万円(同5.8%増)、営業利益が487億9800万円(同40.1%増)、純利益が241億300万円(同63.7%増)と増収増益だった。現時点で営業利益が当初の通期業績予想を超えたため、売上高の予想を8200億円から8500億円に、営業利益を420億円から660億円に、純利益を210億円から310億円にそれぞれ上方修正した。
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