火星探査機「Perseverance」を自宅で組み立て 腕時計で操縦できるNASA公認キット、クラファン実施中
輸出入サポート事業などを手掛けるカルペディエムは、NASAの火星探査機「Perseverance」(パーサヴァランス)を再現したロボットキット「Rover」(ローバー)をクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で先行販売している。Roverの他、操作用のスマートウォッチ「Artemis Watch」(アルテミスウォッチ)を取り扱っており、専用工具を含むセットは6万9800円。
輸出入サポート事業などを手掛けるカルペディエム(東京都中央区)は7月31日から、NASAの火星探査機「Perseverance」(パーサヴァランス)を再現したロボットキット「Rover」(ローバー)を、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で先行販売している。Roverの他、操作用のスマートウォッチ「Artemis Watch」(アルテミスウォッチ)を取り扱っており、専用工具を含むセットは6万9800円。CAMPFIREでは数量限定で20%〜40%オフの早割価格を設定しており、40%オフの「パーフェクトセット」(4万1880円)はすでに完売した。
開発したのは、STEM教材を展開するクロアチア企業のCircuitMess。RoverはNASAの公式ライセンス製品で、キットに含まれるモーターや電子パーツ(要はんだ付け)で本体を組み立て、プログラミングによって動きを制御可能だ。カメラや各種センサーも搭載しており、Wi-Fi経由でスマートフォンに映像をリアルタイム送信することもできる。カルペディエムは「宇宙探査というロマンを、ガジェットとしてリアルに体験できる、唯一無二のキット」とアピールしている。
Artemis Watchは組み立て不要でセンサーを内蔵し、傾けることでRoverの操作が可能なデバイス。スマートフォンの通知表示機能や、単体でゲームを遊べる機能も備える。この他、オプションとして専用工具セットも用意している。
この他、Rover単体、Artemis Watch単体、専用工具セット単体も用意している。販売期間は9月30日までで、配送は12月を予定している。
Perseveranceは、NASAが2020年7月に打ち上げた火星探査機。21年2月に火星で任務を開始し、微生物の痕跡の探索の他、火星の地質や気候についての調査を行っている。
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