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「カスハラ通報アプリ」セコムが開発 ワンタップで録音スタート→リアルタイムで上司に共有
セコムは8月27日、従業員がカスタマーハラスメントを受けた際に上司などに通報できる、iPhone/Apple Watch向けの専用アプリを開発したと発表した。10月から実証実験を始め、2026年7月の提供開始を目指すとしている。
セコム(東京都渋谷区)は8月27日、従業員がカスタマーハラスメントを受けた際に上司などに通報できる、iPhone/Apple Watch向けの専用アプリを開発したと発表した。10月から実証実験を始め、2026年7月の提供開始を目指すとしている。
アプリでは、従業員が被害に遭った際にワンタップで上司に通報でき、同時に音声の録音が開始される。録音内容と位置情報がリアルタイムで上司に共有されるため、迅速な対応が可能になるという。録音データはクラウド上で管理され、後日確認も可能。事後の聞き取りの負担を軽減する他、客観的な状況分析や対応策の検討にも活用できるとしている。
上司が対応できない場合は、従業員本人、または上司からセコムのオペレーターにサポートを要請可能。オペレーターは状況や位置情報をもとに、必要に応じて緊急対処員の派遣や警察への通報などを行うという。
このほか、従業員が日々の体調を「良い」「普通」「悪い」などのアイコンで入力し、上司と共有できる機能も搭載。営業職といった、出社機会が限られる従業員の状態を日常的に把握でき、声かけやケアにつなげられるとしている。
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