三菱商事は8月27日、千葉県銚子市沖などで開発を目指してた洋上風力発電所の建設を取りやめると発表した。理由は「参画当初の想定を上回る事業環境の変化」という。
建設を取りやめるのは、秋田県能代市、三種町および男鹿市沖/秋田県由利本荘市沖/千葉県銚子市沖の3海域にそれぞれ建設予定だった洋上風力発電所。2021年12月に事業者に選定された三菱商事は、子会社の三菱商事洋上風力を代表企業とするコンソーシアムを通じてそれぞれにプロジェクト会社を設立していた。
しかしコロナ禍やウクライナ危機などに端を発したサプライチェーンのひっ迫やインフレ、金利上昇など状況は変化。事業性を再評価した結果、「実行可能な事業計画を立てることは困難であるとの結論に至った」としている。
なお、損失はすでに大部分を過去の決算に計上済み。追加の損失が生じる場合でも限定的になる見込みだとしている。
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