OpenAI、LinkedInのようなAI人材のマッチングサービスと認定制度を発表
OpenAIは、AI人材のマッチングサービス「Jobs Platform」とスキル認定制度「Certifications」を発表した。AIスキルを持つ人材と企業を結びつけ、雇用創出を支援する。認定制度では2030年までに1000万人の米国人認定を目標としている。
米OpenAIは9月4日(現地時間)、AIスキルを持つ人材と企業を結ぶ人材マッチングプラットフォーム「OpenAI Jobs Platform」と、AIスキルを証明するための認定制度「OpenAI Certifications」を発表した。
これらの新プログラムは、米連邦政府のAIリテラシー拡大施策にも沿っており、雇用者と労働者双方のニーズに応える設計になっているとしている。
同社のApplications部門CEO、フィジー・シモ氏は発表文で、AIは企業の業務効率を高め、誰もがアイデアを収入に変える力を与え、さらには今は存在しない新たな職業を創造すると語った。
OpenAI Jobs Platformは、米MicrosoftのLinkedInのような人材マッチングサービスだが、AIに精通した候補者をレベル別に集め、最適なマッチングを図るという特徴がある。
OpenAI Certificationsは、OpenAI Academyによる無料学習プラットフォームを拡充し、AIスキルを段階的に身につけられる認定制度。認定試験の準備はChatGPTのstudyモードで完結でき、企業の研修プログラムにも組み込めるようになる見込みだ。2030年までに1000万人の米国人を認定することを目標に掲げており、米Walmartなどの大手企業がパートナーとして参加する。
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