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「GR IV」が“最強のスナップシューター”といえるワケ 初代機を思わせる操作性に進化した手ブレ補正、そして新しい露出モード荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/6 ページ)

久々に登場したGRのニューモデル「GR IV」。実に清く正しく優れたGRだった、といって過言じゃないと思う。

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 かつてGRのパラメータ操作は右手グリップ部の前電子ダイヤルと背面の十字キー回りにあったロータリーダイヤル、そして背面右上にあるADJレバーで行う仕様になっていた。ADJレバーは一度押すとメニューが現れ操作項目を選べる。

 ただ個人的にはずっと、ADJレバーはレバーではなくダイヤルであるべきで背面のロータリーダイヤルはいまひとつ使いにくいと思っていたのだが、そこが一新されたのだ。


GR IVの背面。十字キー回りのダイヤルがなくなってすっきりし、露出補正ボタンが月、ADJがレバーからダイヤルになった。これが大きい

先代GR IIIの背面操作部。ADJがレバー式で円形十字キー回りにダイヤルが付いている

 ADJレバーはクリック付きの電子ダイヤルになり、ロータリーダイヤルは廃止され(電子ダイヤルで済むからね)、右隅に露出補正ボタンが追加された。


GR IVの背面操作部。上下のボタンが右端に付き、ロータリーダイヤルがなくなり、ADJもプッシュ付き電子ダイヤルに一新された

 うん、これは使いやすい。

 露出モードを決め、前後の電子ダイヤルで露出を調整し、上下のボタンで露出補正。


上面から。こちらはすごくシンプル。横長のシャッターボタンとグリップの前電子ダイヤルはGRの伝統だ

 そして後電子ダイヤルをクリックしてメニューを出せば、その場であれこれ変更できる。

 この操作感、既視感があるなと思ったら、10年前の初代GR DIGITALがそうだったのである。

 実は、初代GR DIGITALはADJレバーではなくダイヤルで、右端には露出補正ならぬズームボタン(デジタルズームだけど)があったのである。2代目のGR DIGITAL IIからADJレバーになり、「なぜそうなった?」と感じたのを思い出す。


左が初代GR DIGITAL、右がGR IV。この操作系が初代機にぐっと近づいたのだ

 個人差はあるだろうが、こちらの方が感覚的に扱えて好きである。

 気持ちよく使うコツはやはりADJモードのカスタマイズ。

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