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無茶してこそのコンデジ? 30倍ズームのパナ「DC-TZ99」をスマホカメラ世代にこそ触ってほしい理由荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/5 ページ)

いわゆるコンパクトデジタルカメラが復活しつつあるという話をちょくちょく聞くようになった。そこで今回はコンデジ黄金時代をほうふつとさせる高倍率ズーム機を出し続けていたパナソニックの最新機種「DC-TZ99」を紹介しよう。

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モニターが自撮り対応の180度チルトに


TZ99での撮影風景。フラッシュに指がかぶりそうなのが心配だけど、グリップもついてて持ちやすくてよい

 TZ99は小さいけど30倍ズームという、最近はあまり見かけないコンデジなので望遠の話から入ってしまったが、本質的には本質的には広角から望遠まで何でも撮れる便利なカメラで、1台で何でも撮りたいけどかさばるものは持っていきたくないという人向けの「旅カメラ」。なので操作は非常にシンプルだ。

 まず上面から。撮影モードダイヤルと電源とズームレバーと一体化したシャッター。レンズ周りは電子ダイヤルになっており、絞りやシャッタースピードの他、機能の割り当ても変えられる。


シャッターボタンの周りにズームレバーというのがコンデジの伝統。撮影モードダイヤルにはインテリジェントオートの「iA」やシーンガイドモード、クリエイティブコントロールもある

 正面から見る。グリップの上にストロボを内蔵。


電源オフ時に正面から。レンズにはLEICAの文字

 グリップしたときの右手の指がストロボを塞ぎそうな位置だが、このサイズに収めるには他に良い場所がなかったのだろう。

 ちょっと暗い場所や逆光で人物を撮るとストロボは比較的速やかに光るわけで、シーンモードの「人物をきれいに撮る」を使ってちょっと暗いところで撮影したのがこちら。内蔵ストロボを使った撮影ならではの写りだ。これはこれで悪くない。


シーンガイドの「人物をきれいに撮る」で撮ったポートレート。少し暗い場所だったので当たり前のようにストロボが光るのである。光量もよし(28mm相当 1/80秒 F3.5 ISO125)

 シーンガイドは撮影シチュエーション別に全部で24種類用意されている。初心者向けに、カメラの知識がなくてもイメージ通りに撮れる機能ということで以前から搭載されているものだ。


こんなシチュエーション別のシーンガイドが24種類あり、それに応じたセッティングや色合いで撮ってくれる

 シーンモードとは別にクリエイティブコントロールモードもある。こちらは22種類の様々なフィルターを使って撮るもの。個人的なお気に入りは柔らかい階調の白黒写真を撮れる「シルキーモノクローム」である。


クリエイティブコントロールのフィルターは22種類。いろんなフィルターを楽しめる

「シルキーモノクローム」で撮った望遠ポートレート。柔らかい階調がよい(250mm相当 1/80秒 F5.6 ISO160)

 続いて背面。右側にロータリーダイヤル兼十字キーと5つのボタンがある。

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