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無茶してこそのコンデジ? 30倍ズームのパナ「DC-TZ99」をスマホカメラ世代にこそ触ってほしい理由荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/5 ページ)

いわゆるコンパクトデジタルカメラが復活しつつあるという話をちょくちょく聞くようになった。そこで今回はコンデジ黄金時代をほうふつとさせる高倍率ズーム機を出し続けていたパナソニックの最新機種「DC-TZ99」を紹介しよう。

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 画面はフルオート(iAモード)で人物を認識したところ。瞳の位置が十字で示されるのはパナソニックの伝統だ。


背面から。瞳を検出したところ。十字キー兼ロータリーダイヤルと5つのボタンがある

 フルオート時に被写体をどう認識したかがアイコンで示されるのは面白いところ。

 こちらは料理と認識したときの画面だ。


料理を撮ろうとしたらちゃんと料理と認識したアイコンが出て、ちょっと彩度高めに撮ってくれた

こちらは料理と認識されて撮影された魯肉飯。よい色が出てる(79mm相当 1/30秒 F4.7 ISO1600)

 背面モニターはタッチパネル搭載で180度のチルト式。前モデルのTZ95ではファインダーを搭載していたが、それを排してチルト式モニターになった。ファインダーより自撮りを優先した仕様に変更されたのだ。


モニターを反転させれば自撮りもok。広角端は24mm相当なので十分画角は広い

ストロボは発光禁止にし、外光を生かして自撮り。肌の色もさすがパナソニックというナチュラルさでよい(24mm相当 1/60秒 F3.3 ISO80)

 と、広角から望遠まで幅広く撮れるし自撮りにも対応しているコンパクトで便利なカメラだが、センサーサイズが小さいこともあり、高感度にはちょっと弱い。

 最近のミラーレス一眼やハイエンドスマホがどんどん暗所に強くなるので相対的に弱く感じてしまうわけだが、ISO感度は最高でISO3200。ISO1600以上だとちょっとディテールがざらつく感じだけど、無理なノイズリダクションもなくてナチュラルな感じだ。


オートで夜景。かなり暗いので1/13秒でISO3200に。イマドキのスマホのようなややこしいデジタル処理はかけてないのでざらつきは出るが、あまり不自然さは感じない(24mm相当 1/13秒 F3.3 ISO3200)

室内で猫。あまり感度を上げられないので室内で動き回られるときつい(98mm相当 1/125秒 F5.0 ISO2000)

 ユニークなところでは、パナソニック伝統の4Kフォトやフォーカスセレクト撮影がある。

 4Kフォトは高速連写機能。4Kサイズ(3328×2496)で動画を撮影し、そこから好きな瞬間をあとから選んで写真として書き出せるもの。フォーカスセレクトはフォーカス位置を変えながら同様に動画を撮影し、そこから写真として書き出すものだ。


ドライブモードに「4Kフォト」や「フォーカスセレクト」があるのがパナソニックのコンデジらしさ

 4Kフォトは画像サイズこそ小さくなるけれども高速連写の一つの方法として面白い。

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