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無茶してこそのコンデジ? 30倍ズームのパナ「DC-TZ99」をスマホカメラ世代にこそ触ってほしい理由荻窪圭のデジカメレビュープラス(5/5 ページ)

いわゆるコンパクトデジタルカメラが復活しつつあるという話をちょくちょく聞くようになった。そこで今回はコンデジ黄金時代をほうふつとさせる高倍率ズーム機を出し続けていたパナソニックの最新機種「DC-TZ99」を紹介しよう。

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久しぶりに使ってみたら懐かしくも楽しかった高倍率機なのだった

 なお、記録メディアはSDXCカード。USB端子はUSB Type-Cで本体内充電が可能だ。

 TZ99を見たとき、17年のTZ90のマイナーチェンジかなと思ったが、きちんと今の時代に対応したリニューアルがなされている。

 このTZ99、世代によって捉え方が全然違うよな、という気はする。


楽しそうに自撮りをしているの図

 スマホ登場前のコンデジ全盛期を知る人は懐かしく感じるだろう。わたしもその世代なので懐かしさを感じつつ久しぶりに使ってみたら……イマドキのカメラにしては高感度にちょっと弱いとかあるものの、写りはしっかりしてるし、手ブレ補正もよく効くし、これはこれでアリじゃんと思ってしまった。

 当時は「このサイズに30倍ズームレンズなんて無茶だ」と思ったものだけど、今使ってみるとは「無茶してこそのコンデジだ」となっちゃうのだから面白い。

 逆にコンデジ全盛期を知らない、スマホカメラ世代の人から見れば、この価格(オンラインストアで6万4350円)、このサイズで超望遠撮影までできて、シャッターを押してフォーカスを合わせて撮るというカメラならではの操作感も楽しめるってすごく新鮮な存在なんじゃないかと思う。

 スマホとはWi-Fiでつないで写真を転送できるし、USB Type-Cケーブルで繋いで転送してもいいから、その辺も問題ない。

 現在の、スマホかデジタル一眼かVlogカメラか、みたいなところに「いや俺達を忘れてくれるな」と言ってるようで、それもたまらないのである。

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