企業VTuber「うおむすめ」のタレントが卒業発表→“中の人”のみ変わる異例対応 キャラクターは活動継続 そのワケは?
魚をモチーフにしたVTuberプロジェクト「うおむすめ」を運営するジー・プランは、所属VTuber・紅波マダイさんの担当タレントが12月31日をもって活動終了すると発表した。キャラクターはそのままに“中の人”が2代目へと代わる対応を取る。
魚をモチーフにしたVTuberプロジェクト「うおむすめ」を運営するジー・プラン(東京都品川区)は10月13日、所属VTuber・紅波マダイさんの担当タレントが12月31日をもって活動終了すると発表した。企業所属VTuberが卒業する場合、そのキャラクターは活動終了となる場合が多いが、同社ではキャラクターはそのままに“中の人”が2代目へと代わる対応を取る。
ジー・プランは、キャラクターを活動終了しない理由について「『うおむすめ』は10年、20年と続くプロジェクトを目指しており、ゲーム化やアニメ化も視野に入れているため、タレント卒業=キャラクター卒業とはならない」と説明している。2026年からは、新しいタレントが紅波マダイさんとなって活動していく。
これに伴い、YouTubeやXなども2代目の紅波マダイさんが引き継ぐ。現状掲載している動画や配信アーカイブは残していく予定だ。一方でジー・プランは「今後の配信内容や動画は、タレントが変わるため大きく変更となる」とも予告している。
現在の紅波マダイさんが活動終了する理由については、方向性の違いを挙げている。「2.5次元よりもさらのリアル寄りな活動を増やしていく『うおむすめ』の方向性と現マダイのあくまでもVTuberとしての活動をメインにしていきたい希望、双方の活動方向性に乖離(かいり)が生まれた」(ジー・プラン)
近年、企業に所属するVTuberが卒業を発表した場合、そのキャラクターは活動を終了することが多い。そのため、今回のジー・プランの対応は異例といえる。この発表を見たXユーザーからは「この決断はすごい」「中の人の交代をきっちり説明するのは珍しい」「推していた人ほどこの対応はキツイだろうな」など、賛否両論のさまざまな意見が飛び交っている。
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