Apple、2026年からF1全レースを米国で独占配信へ 5年契約締結
AppleがF1と5年契約を結び、2026年から米国での全レースを「Apple TV」で独占配信する。CNBCによると放映権料は年間約1.4億ドル。これによりESPNでの放送は終了し、F1 TV Premiumの視聴にもApple TVの契約が必須となる。Appleはこれに先立ち、共同制作映画「F1/エフワン」のApple TVでの配信も発表した。
米Appleは10月17日(現地時間)、Formula 1(以下「F1」)と5年間の提携を結び、2026年から米国ですべてのF1レースを「Apple TV」で独占配信すると発表した。米CNBCによるとAppleは放映権料として年間約1億4000万ドルを支払うという。
米国では現在、F1のレースはESPNとF1 TV Premiumで視聴可能だが、2026年からはESPNでは視聴できなくなり、F1 TV Premiumでの視聴を続ける場合も、Apple TVのサブスクリプションへの加入が追加で必要になる(F1 TV PremiumのコンテンツがApple TVのサブスクリプション内で提供されるため)。F1 TV Premiumのサブスク料金は月額16.99ドル、Apple TVは月額12.99ドルだ。
F1のステファノ・ドメニカリ社長兼CEOは発表文で、「われわれはお互いをよく知っている。この3年間、大ヒットしている映画「F1 The Movie」(日本では「F1/エフワン」)を共同制作してきた」と語った。
この映画は今夏世界で公開され、世界興行収入は6億2900万ドルを超えた。Appleは12月12日にこの映画のApple TVでのグローバルな配信を開始する。
なお、Appleは2019年に「Apple TV+」として開始した動画配信サービスのブランド名を「Apple TV」に変更したと、10月13日の「F1/エフワン」配信開始発表にあわせて公表している。
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