ニュース
「物語の自動販売機」、トーハンが実証実験 書店以外でも作品に触れる機会を
トーハンは22日、無料で読めるショートストーリーを印刷して頒布する「物語の自動販売機」の実証実験を始めると発表した。
取次会社大手のトーハン(東京都新宿区)は10月22日、無料で読めるショートストーリーを印刷して頒布する「物語の自動販売機」を発表した。同日から東京の「世田谷文学館」を皮切りに各所で実証実験を行う。
高さ118cmの本体にタブレットと印刷機を内蔵。利用者が画面に表示される項目から一つを選ぶと、各項目に登録された物語の中から、ランダムに一つを印刷する。
登録するストーリーは、その土地にゆかりの深い作品の一部やイベントに関連する文章など、設置場所に応じて変更可能。字数は500〜2500字程度のため、数分で読めるとしている。
トーハンの社内ベンチャー制度「Business Design Lab.(ビジネスデザインラボ)」から立ち上がった企画。若手社員が書店以外の場所で作品に触れ、物語の面白さに気づくきっかけを作りたいという思いで発案したという。
今後は公共施設やイベント会場などに設置し、地域文化や観光の活性化、企業のPRなどに活用する考え。また出版社や作家とも連携し、新刊紹介など書籍の販売につなげる取り組みについても検討していく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
真っ白の自動販売機、ダイドーが公開 商品サンプルやボタン、コイン投入口はなし
ダイドードリンコは25日、商品サンプルやボタン、コイン投入口がない新発想の自動販売機「HAKU(ハク)」を公開した。
コカ・コーラの自販機に「ChargeSPOT」搭載 自販機で充電器レンタル
コカ・コーラの自動販売機に「ChargeSPOT」を搭載したモデルを順次設置へ。
農機具王、お米も当たる「農ガチャ」自販機を店頭に設置 全国を巡回へ
中古農機具専門店「農機具王」を運営するリンクが21日、農業をテーマにしたガチャ自動販売機を発表した。
コンセントがいらない“水素発電自販機”、コカ・コーラが大阪・関西万博会場に設置
コカ・コーラ ボトラーズジャパンは18日、水素カートリッジを動力源とする自動販売機を4月に開幕する「2025年日本国際博覧会」(大阪・関西万博)会場に設置した。
世にも珍しい「無線ルーターの自動販売機」の謎を追う──富山に実在、バッファローのロゴ入りも「関与なし」?
一見、ただの赤い自動販売機。しかしよく見ると「BUFFALO」のロゴが入っている。しかも商品は同社の無線LANルーターばかりだ。そんな自販機が実在するのか?

