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富士フイルム「X-T30 III」新登場 廉価で小型軽量でも写りや操作系はしっかり「X-T」だった:荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/7 ページ)
富士フイルム「X-T30」シリーズの最新モデル「X-T30 III」が発表された。「X-T30 II」のサイズはそのままに性能を上げ、フィルムシミュレーションダイヤルを装備したカメラと思えばいい。
AUTOで日没直後の富士山にカメラを向けたら、夕焼けと判断されてすごく赤みが強い鮮やかな夕富士が撮れた。レンズは70-300mmの望遠レンズ。フィルムシミュレーションはVelviaでさらに鮮やかにしてみた。
つまり、一見マニュアル撮影向きのダイヤル多めのクラシカルなボディだけれども、オートで気軽に撮りたい人にもちゃんと対応できるところがいい感じにエントリーモデルなのだ。
普段はAUTOポジション+露出補正+フィルムシミュレーションでokである。
画像処理エンジンが最新になり被写体検出AFも可能に
では基本性能の話。
センサーは前モデルと同じ約2610万画素の「X-Trans CMOS 4センサー」。兄貴分のX-T50は約4020万画素の「X-Trans CMOS 5 HRセンサー」と一世代新しい。その辺に差があるのだ。
X-T50とのもう一つの違いはボディ内手ブレ補正。X-T30はボディ内手ブレ補正を持たず、レンズ側のみになる。
同時に発表された新しい広角系ズームレンズ「XC 13-33mm」は手ブレ補正を持っているが、XFシリーズには手ブレ補正機構を持たないレンズが多くあるのでそこは気をつけたい。
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