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「クマ避けスプレー搭載ドローン」登場 遠隔操作で噴射、自治体利用見込む
ドローン事業を手掛けるTerra Drone(東京都渋谷区)が、クマ避けスプレー缶を搭載したドローンの販売を開始した。ジンバルカメラを搭載する他、遠隔操作でスプレーを噴射でき、距離を取ってのクマ対策が可能とうたう。主に自治体の利用を見込み、講習や保守サービスと合わせて提供する。
ドローン事業を手掛けるTerra Drone(東京都渋谷区)は11月7日、クマ避けスプレー缶を搭載したドローンの販売を開始した。ジンバルカメラを搭載する他、遠隔操作でスプレーを噴射でき、距離を取ってのクマ対策が可能とうたう。主に自治体の利用を見込み、講習や保守サービスと合わせて提供する。
カプサイシンを主成分とするスプレーとその噴射機構を390(全長)×390(全幅)×390(全高)mmのドローンに搭載した。電波の届く距離は12km程度。クマから500m〜1kmほど離れた場所で操縦し、カメラの映像を見つつスプレーを噴射する運用を想定しているという。クマの背後や側面への回り込みも容易で、風向きによる影響も受けにくいとしている。飛行時間は約10分。
2026年3月をめどに改良モデルも提供する。改良モデルでは飛行時間を約75分に延長する他、赤外線カメラも搭載する方針だ。
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