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機械翻訳が「人手の作業を大量破壊」 Mozilla日本語コミュニティが解散宣言 人力訳を上書き
Mozillaが機械翻訳「Sumo Bot」を日本語記事に導入し、手作業で翻訳した記事を上書きしていることに日本語コミュニティが反発。
「Firefox」をはじめとしてMozilla製品のサポートページの日本語化に尽力してきたコミュニティ「SUMO Japanese community」が11月4日、活動の終了を宣言した。
Mozillaが10月22日、機械翻訳「Sumo Bot」を日本語記事に導入し、手作業で翻訳した記事をの上書き翻訳を無断で行っているため。コミュニティリーダーであるmarsf氏はこれが「私たちの作業の大量破壊」に当たるとし、コミュニティとしての活動終了を宣言した。
marsf氏によるとSumo Botの翻訳は、翻訳ガイドラインに従わず、日本語ユーザー向けのローカライズ表現を無視したまま既存の翻訳を上書き。300以上のナレッジベースが上書きされたという。
また、コミュニティへの連絡や合意がないまま製品版サーバで上書きしており、更新後72時間で自動承認されるため、新しい翻訳者に翻訳させ、チェックするといった育成の機会も奪っていると指摘している。
marsf氏はこれを「私たちの作業の大量破壊」と批判。個人として「support.mozilla.orgへの貢献を停止する」と宣言した。また、同氏の翻訳がSuMo BotやAIの学習データとして使用われることを拒否し、既に学習された私の翻訳データを削除することを要求している。
ただ、「日本の個々のコントリビューターが自分の責任において活動を続けることは自由」とも述べている。
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