連載
おしゃれなコンデジ「IXY 650 m」でエモい写真を撮ってみた 12倍ズームに内蔵フラッシュも便利:荻窪圭のデジカメレビュープラス(6/6 ページ)
かつて一世を風靡したキヤノンのコンデジ「IXY(イクシィ)」が復活した。10月下旬に発売した「IXY 650 m」は、2016年に発売されたIXY 650のマイナーチェンジモデルだが、それだけに新鮮で面白い。
懐かしのIXYは懐かしのIXYであるからこそ新鮮なのだった
最初にIXY 650のマイナーチェンジ版と書いた通り、AF性能や画質はあの頃のままだ。動画もフルHDの30fpsで4Kには未対応。
今ではあまり見られないようなユニークなエフェクト付きの撮影も楽しいし(本文にも書いたけど個人的には極彩色がいい)、しっかり光る内蔵フラッシュも新鮮。
操作系もあの頃のままなのでモニターもタッチパネル未対応。
バッテリー周りやUSB端子も当時のままで、バッテリーは本体内充電未対応なので付属のチャージャーを使う必要がある。最近のUSB充電に慣れてるととまどいそう。
しかもUSB端子もよく見るとUSB Type-Cどころか、今や見ることも少なくなったmini-B端子だったりする。
大きく変わったところはといえば記録メディア。SDカードだったのがmicro SDになった。
なので、往年のコンパクトデジカメ時代を知る人には超懐かしいIXYの復活であり、その時代を知らない人には小さくて簡単に使えてエモい写真も撮れるレトロなカメラとして新鮮かもしれない。
マイナーチェンジでとどめたからこそ、価格もイマドキのカメラとしてはかなり抑えられているわけだが、次はぜひもうちょっと現代的仕様のイマドキのIXYも見てみたいとは思う。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
小さく、軽く、安く、そして“エモい” コダック「PIXPRO C1」は廉価なコンデジの新基準か
コンパクトデジカメ市場がシュリンクしてメーカーが撤退した廉価コンデジ市場をいい感じに埋めているのがコダックの「PIXPRO」シリーズ。小さい・軽い・安い・エモい、と人気だというので使ってみたのである。
無茶してこそのコンデジ? 30倍ズームのパナ「DC-TZ99」をスマホカメラ世代にこそ触ってほしい理由
いわゆるコンパクトデジタルカメラが復活しつつあるという話をちょくちょく聞くようになった。そこで今回はコンデジ黄金時代をほうふつとさせる高倍率ズーム機を出し続けていたパナソニックの最新機種「DC-TZ99」を紹介しよう。
単焦点と動画に二極化した? コンデジの現在地
過去5年分の製品をみると、そのラインアップは面白いくらいに偏っていた。用途特化系や旧モデルの焼き直しを除くと、ほぼ2つのジャンルしか残らなかったのだ。
銀塩カメラ的“縛り“もオジさん達に大ウケの富士フイルム「X half」 きっかけは入社2年目の若いデザイナーだった
まず思ったのは「デジタルカメラでハーフサイズってどういうこと?」だった。富士フイルムの「X half」である。この興味深いけれども、どこか不思議なカメラについて、開発担当者に詳しい話を聞いてきた。
「平成」デジカメ栄枯盛衰史
デジカメは平成の時代に生まれた。アップル「QuickTake100」に始まり、多くのメーカーから特徴的なデジカメが登場した。めったにない改元の機会なので振り返ってみよう。


