速報
MetaチーフAIサイエンティストのルカン博士が辞任し、AI企業立ち上げへ
MetaチーフAIサイエンティストのヤン・ルカン博士は、同社を退社して先端機械知能研究(AMI)を継続するためのスタートアップを立ち上げると発表した。新企業は「Metaとパートナーになる」としている。
米Metaの初代AIラボ所長として2013年に迎えられ、現在は同社のチーフAIサイエンティストを務めるヤン・ルカン博士は11月19日(現地時間)、同社を去るとLinkedInとFacebookで発表した。
「ここ数年続けてきた先端機械知能研究プログラム(AMI)を継続するためにスタートアップを立ち上げる」という。この新企業は、「Metaとパートナーになる」と同氏は説明している。
新企業の目標は、物理的世界を理解し、持続的な記憶を持ち、推論能力を持ち、複雑なアクションシーケンスを計画できるシステムという、AIの次の大きな革命をもたらすこととしている。
同氏は入社後、MetaのAI研究部門FAIRのトップを務めてきたが、Metaは今年7月、新たなAI研究部門MSLを立ち上げ、元米OpenAIのテクニカルスタッフ、シェンジア・ジャオ氏をトップに迎えた。
ルカン氏のFacebook投稿には、ボズことアンドリュー・ボスワース氏や先に退社したクリス・コックス氏、マイク・シュローファー氏などが祝辞コメントを寄せている(本稿執筆現在、マーク・ザッカーバーグCEOからのコメントはない)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
OpenAI幹部が「GPT-5でエルデシュ問題解決」と投稿もハザビス氏などに批判されて削除
OpenAI幹部が「GPT-5が数学の難問エルデシュ問題を10個解決した」とXにポストしたことに対し、Google DeepMindのハザビスCEOやMetaのルカン氏が「恥ずべきこと」「誇張で自爆」と批判した。実際は未解決問題ではなく、GPT-5が既存の解法を文献から発見しただけだった。OpenAIの幹部はポストを削除し、謝罪した。
Meta、新AI部門トップに元OpenAIのジャオ氏を任命
Metaは、新設のAI部門「Meta Superintelligence Labs」のトップに元OpenAIのシェンジア・ジャオ氏を任命した。ジャオ氏は、6月にCAIOとして迎えた元Scale AIのCEO、アレクサンドル・ワン氏の直属となる。MetaはAI人材の獲得を加速させている。
Meta、AIチームを再編 AIトップは退社
Metaは、「AIが業務の中心となってきた」ことに合わせたAI部門の再編を発表した。研究部門から各製品部門にAI業務が分散される。ヤン・ルカン博士とFAIRは研究部門として存続する。
チューリング賞、ディープラーニングに貢献のGoogleのヒントン氏、Facebookのルカン氏、モントリオール大のベンジオ氏に
“コンピューティングのノーベル賞”とも称せられるチューリング賞が、2018年度は3人の“ディープラーニング革命の父たち”に贈られる。Googleのジェフリー・ヒントン氏、Facebookのヤン・ルカン氏、モントリオール大のヨシュア・ベンジオ氏だ。
Facebook、人工知能研究ラボを立ち上げ
Facebookが人工知能(AI)、機械学習、データ科学を研究するためのラボを立ち上げ、ニューヨーク大学Center for Data Scienceの教授を所長に迎えた。
