ジョニー・アイブ氏、OpenAIと開発中のAIデバイスの鍵は「複雑なものをそぎ落とすシンプルさ」と語る
OpenAIのサム・アルトマンCEOと元AppleのCDOであるジョニー・アイブ氏は、ローレン・パウエル・ジョブズ氏との対談で、共同開発中のAIデバイスについて語った。アルトマン氏はプロトタイプが完成済みで、5年よりも短い期間での発売を見込むと語った。
米OpenAIのサム・アルトマンCEOと元米AppleのCDOでOpenAIが買収したデザイン企業ioの創業者で米LoveFromのCEO、ジョニー・アイブ氏は11月24日(現地時間)、米Emerson CollectiveのDemo Day 2025に揃って登壇し、同団体を立ち上げたローレン・パウエル・ジョブズ氏と対談した。
この対談で、両氏はioがハードウェア、ソフトウェア、インテリジェンスを全く新しい方法で融合させている非凡なエンジニア、デザイナー、思想家からなる企業であると語った。
アルトマン氏は、ioと共同開発中のAI関連のデバイスは、長期間にわたってタスクを代行し、情報をフィルタリングし、文脈を意識する信頼できる非常に賢いAIが中心となると語った。ユーザーは、ニューヨークのタイムズスクエアでのような騒がしさではなく、湖畔の最も美しいキャビンに座って、平和と静けさを享受しているような体験を得られるとし、このような落ち着いた体験はAI以前のテクノロジーや既存の種類のデバイスでは不可能だと強調した。
同氏はこのハードウェアの最初のプロトタイプが完成しており、その出来栄えは「あっと驚くほど素晴らしい」と述べた。発売の見込みについては、5年よりもずっと早く、さらにはそれよりも短い期間で実現すると考えているという。
アイブ氏は、この新しい製品設計プロセスにおいて、AIが非常に多くのことができるため、多くのものがそぎ落とされることが重要だと述べた。同氏は、複雑な問題を解決したことを誇示するような製品には我慢できないとし、ほとんど素朴に見えるシンプルさの淵に立っているような解決策を好むと語った。また、これらの製品は、美しく洗練されていながら威圧感がなく、気軽に使えるものでなければならないとし、ツールはあくまでも単なるツールであり、人間こそが重要であるべきだと強調した。また、製品が何をするにしても、人々に笑顔をもたらし、喜びを感じさせるものでなければならないと強く主張した。
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