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これが新世代の“ベーシック”フルサイズ ソニー「α7 V」発表 42万円

ソニーは、フルサイズミラーレス一眼カメラ「α7」シリーズの第5世代となる「α7 V」を発表した。12月19日に発売し、市場想定価格はボディ単体が42万円前後。ハイアマチュアや撮影を趣味とするユーザー向けに、AI認識性能と高速連写性能を強化した。

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 ソニーは12月2日、フルサイズミラーレス一眼カメラ「α7」シリーズの第5世代となる「α7 V」を発表した。12月19日に発売し、市場想定価格はボディ単体が42万円前後、標準ズームレンズ「FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS II」が付属するキットが44万円前後(2026年春以降発売)。

 新開発の有効約3300万画素フルサイズ部分積層型Exmor RS CMOSイメージセンサーを搭載し、従来機に比べて約4.5倍の高速読み出しを実現した。最新の画像処理エンジン「BIONZ XR2」を新搭載しており、同エンジンにはαシリーズのAIプロセッシングユニットの性能を統合している。これらにより、AIによる人物の瞳認識性能が前機種「α7 IV」に比べて約30%向上した。

 リアルタイム認識AFに対応し、姿勢推定技術を用いて人物の瞳や骨格、姿勢を瞬時に認識し捉え続ける。認識対象は人物、動物、鳥に加え、昆虫や自動車、電車、飛行機にも対応。新搭載の「オート」モードでは、カメラが対象被写体を自動的に認識する。

 部分積層型センサーとBIONZ XR2の組み合わせにより、最大60回/秒のAF/AE演算を実現。ブラックアウトフリー撮影により被写体を表示し続け、14bit RAW撮影時でもAF/AE追随で最高30コマ/秒の高速連続撮影が可能だ。最大1秒前までさかのぼって撮影できるプリ撮影機能を搭載し、動物や野鳥、スポーツなど動きの予測が難しい被写体でも決定的な瞬間を捉える。

 ダイナミックレンジは最大16ストップを実現し、α7 IVを超える性能となった。ディープラーニング技術による光源推定を活用したオートホワイトバランスを新搭載し、撮影環境の光源を高精度に自動判別して適した色合いに調整する。

 動画機能では、フルサイズ画角での7Kオーバーサンプリングによる4K 60p記録や、Super 35mm画角での4K 120p記録に対応。画素加算のない全画素読み出しにより、細部まで高精細な動画撮影を実現する。手ブレ補正機能の「ダイナミックアクティブモード」により、手持ちでも滑らかで安定した映像表現が可能だ。AIによる被写体認識で撮影中の被写体を自動的に最適な構図で捉え続けるオートフレーミング機能も搭載する。

 本体は4軸マルチアングル液晶モニター(3.2型 約210万ドット)を搭載し、チルトでもバリアングルでも自由なアングルでの撮影に対応する。ボディは防塵・防滴に配慮した設計で、高耐久マグネシウム合金を使用。長時間の動画撮影を可能にする放熱構造を採用した。通信機能ではWi-Fi 6E(2.4/5/6GHz)に対応し、高速なデータ転送を実現する。USB Type-Cポートは2つ、フルサイズのHDMIポートも内蔵する。メモリカードはUHS-II対応のSDカードのデュアルスロットで、片方はCFexpress TypeAにも対応する。

 あわせて、標準ズームレンズに新モデル「FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS II」が登場した。28mmから70mmまでをカバーする小型軽量なフルサイズ対応レンズ。α7 VのAF/AE追随で最高30コマ/秒の高速連続撮影に対応し、カメラ本体の手ブレ補正機能「アクティブモード」や手ブレ補正の協調制御に対応する。2026年2月13日に発売し、市場想定価格は4万3000円前後。

 α7 VとFE 28-70mm F3.5-5.6 OSS IIは、ソニーストア銀座、札幌、名古屋、大阪、福岡天神で12月5日から先行展示する。α7 Vの発売を記念し、レンズ同時購入キャッシュバックキャンペーンを実施する。

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