Instagram、リールのお勧めをユーザーがコントロールできる機能追加(米国で)
MetaはInstagramのリールで、アルゴリズムの推薦トピックをユーザーが直接コントロールできる新機能を発表した。AIが推定した関心トピックを一覧表示・編集できるようにすることで、推薦の透明性と納得感を高める狙い。米国で提供開始し、その後グローバルに展開する。今後は「発見」タブなど他のエリアへの拡大も検討している。
米Metaは12月10日(現地時間)、Instagramのアルゴリズムが推奨するトピックをユーザーがコントロールできるようにすると発表した。まずは「リール」のタブから開始する。米国で同日から利用可能になり、その後まず英語版でグローバルに展開していく。
新機能は、リールのタブに追加される専用の設定画面から利用できるようになる。リールの視聴履歴やこれまでの操作に基づいてInstagram側が推定したユーザーの関心トピックが一覧表示され、ユーザーはそこから関心のあるトピックを追加したり、見たくないトピックを削除したりできるようになる。これにより、アルゴリズムがどのような興味関心を前提に動画を推薦しているのかを可視化しながら、自分の好みに合わせてリールのお勧め内容を直接調整できるようになる。
Metaは、この機能追加の背景として、アルゴリズムベースの推薦がユーザー体験の中心になっている一方で、「なぜこのコンテンツが表示されるのか」が分かりにくく、ユーザー自身が細かくコントロールしづらいという課題があったと説明している。新機能では、AIを用いてユーザーの興味関心を要約し、それをユーザーに開示した上で編集できるようにすることで、推薦の透明性と納得感を高め、時間の経過とともに変化する関心の変化にも柔軟に対応できるようにする狙いがあるとしている。
まずリールのタブでこの仕組みを提供し、その利用状況やフィードバックを踏まえて、今後は「発見」タブなどアプリ内の他のエリアにも同様のコントロール手段を広げていく方針としている。
この機能については9月にInstagramを統括するアダム・モッセリ氏がInstagramのMAU(月間アクティブユーザー)が30億人を超えたと発表した際、テストを開始するとしていたものだ。
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