「大雨警報」→「レベル3大雨警報」 気象庁の防災気象情報が警戒レベル併記に 26年5月下旬から

気象庁は16日、大雨などの防災気象情報を整理し、警戒レベルの数字を付記する新たな運用方針を発表した。

[ITmedia]

　気象庁は12月16日、大雨などの防災気象情報を整理し、警戒レベルの数字を付記する新たな運用方針を発表した。市町村が発令する避難指示や住民がとるべき避難行動との関係を分かりやすくする狙い。2026年5月下旬から運用する。

（出典：気象庁、以下同）

　対象は、河川氾濫、大雨、土砂災害、高潮などの情報。危険度の高まりに応じ、避難行動に対応した5段階の警戒レベルを設定した。発表時には「レベル2〇〇注意報」「レベル4〇〇危険警報」などレベルの数字を付記する。

　対象地域では、レベル3で避難に時間がかかる高齢者等が避難を始め、レベル4では危険な場所から全員が避難する。防災気象情報は気象庁のWebサイトや防災アプリからアクセスできる「キキクル（危険度分布）」で確認できる。

　24年6月に取りまとめられた 「防災気象情報に関する検討会」の提言を踏まえた措置。気象庁は、これまでは防災気象情報と警戒レベルとの対応が複雑で分かりにくかったが、今後は避難の判断をしやすくなるとしている。

　併せて、これまで「気象情報」として発表していた様々な情報を2つに分類。線状降水帯など極端な現象を速報的に伝える情報は「気象防災速報」、状況を網羅的に解説する情報は「気象解説情報」とする。

気象庁のリーフレット（1／2）

気象庁のリーフレット（2／2）