お金回りとXのシャドウバンで苦労
ここまで聞くと、ビギナーの同人活動にしてはそこそこ順調にも見えるが、困りごとも結構ある。最たるものは、こんなに需要があるとは全く思っていなかったので、資金に関する備えをしていなかった点だろう。
そもそもが小規模な同人活動のつもりだったので、数百万円規模のお金を動かすことになるとは全く思っておらず、急いで印刷費や税金、出費や経費などの資金繰りについて整理したり、税理士に相談したりする必要が生じた。
特に失敗したと思っているのは、筆者の知識不足により結果的に増版のペースを遅らせてしまった点だ。繰り返すが当初はここまで盛り上がると考えておらず、税金や社会保険料の負担が増える可能性を全く想定していなかった。そのため増産して売上が出たとき、どの程度税金・社保の負担が増えるか分からず、持続可能な範囲で増産するにはどれだけ印刷費をかけていいか、すぐに計算できなかった。
結果として、税理士に正確な情報を確認する必要があり、増刷が遅れることに。パッケージ版が欲しい人に迅速に届けることができておらず、大きな反省点と捉えている。
もう1つ、Xについても困りごとがあった。宣伝用のアカウントがいわゆる“シャドウバン”を食らい、インプレッションが一時低下したのだ。下ネタ全開のゲームなのである程度覚悟はしていたことではあるが、実際に遭遇すると結構困る。
シャドウバンとは、ユーザーに通知はしないものの、おすすめ欄への露出を減らしたり、投稿を検索結果に表示しないようにしたりする処置のこと。主にbotやアダルトな画像を投稿するアカウントへの措置が多いという。
筆者の場合、性癖俳句の宣伝に使っているアカウントやその投稿が検索で表示されなくなったほか、インプレッションもシャドウバンを受ける前の3分の1程度に減った。「数日放置すると改善する」「Xプレミアム登録者向けのDMに異議申し立てをすると改善する」といったうわさも試してみたが、解決しなかった。
しかし、諦めて普段通りに運用したところ、2週間ほど経過したある日、突然シャドウバンが解除され、インプレッションもほぼ元通りになった。何が奏功したのかはよく分かってない。幸い、先述したメディアの投稿や、遊んだ人の投稿などは普通に表示されていたので「シャドウバンのせいでゲームのことが何も分からない」という事態にはならなかっただろうとは考えているが。
ひとまず増産進めます 拡張パックも企画中
今後については、まず増産を進める他、さらなる拡張パックを企画している。お察しの通り性癖俳句シリーズは、ほぼ無限に拡張パックを作れるゲームなので、できるだけ幅広い性癖をカバーしていきたい。
将来的にはインフルエンサーや同人作家とのコラボなどができれば面白いだろうが、まだ具体的な計画は何もない。店舗など販路も広げたいが、ただでさえコンプライアンスリスクの塊な上、ボードゲームについては外様なので何も分からず、相談できる相手を探しているような段階だ。人は選ぶが盛り上がる自信はあるので、いい縁があればうれしいが……。
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