NTT発、耳をふさがない集音器「ココエ」は“聞こえの格差”を解消できるか Auracast家庭導入の試金石にも(2/3 ページ)
聞こえづらさによる社会的な孤立を防ぐ──NTTグループが新ブランド「cocoe(ココエ)」で挑戦するのは、そんな課題です。世界初をうたうオープンイヤー型の集音器を見てきました。
一応、付け加えると通常のワイヤレスイヤフォンとしてももちろん使うことができます。見た目も含めて、ワイヤレスイヤフォンでありながら、実際には集音器であるのが、この製品の核となっているところです。そのおかげで、cocoe Earを使っていても、いかにも集音器を使っているようには見えません。
Auracastを家庭に持ち込む「cocoe Link」
今回の発表で、cocoe Earと同じくらい、あるいはそれ以上に注目すべきなのが、テレビ用Auracastトランスミッター「cocoe Link」の存在です。
Auracastは、Bluetooth LE Audioのブロードキャスト機能で、1つの音源デバイスから複数のレシーバー(イヤフォンなど)へ音声を一斉配信する技術です。例えば、この技術があれば、スピーカーから大音量を流さなくても、多くの人たちに一度に音を聞かせることができるわけです。これまで、空港のアナウンスや駅の多言語案内、パブリックビューイングなど、公共空間での活用が期待されてきました。
cocoe Linkは、このAuracastを家庭内に持ち込む画期的な製品といえます。この技術が「テレビの音が大きくて家族に迷惑をかけてしまう」という、高齢者がいる家庭が抱える普遍的な悩みを解決するというわけです。このcocoe Linkをテレビに接続すれば、同じ番組を見ている家族が、それぞれ手元のcocoe Earで自分に最適な音量で音声を聞くことができるのです。なお、メーカーとしてはもちろん保証しませんが、Auracastに対応したワイヤレスイヤフォンであれば、cocoe Linkと接続することも可能なはずです。
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