アニメやアイドル、VTuber……オタク市場は拡大中 次の大波はインディーゲーム? 矢野経済研が調査
矢野経済研究所は、アニメや同人誌、VTuberなどの市場動向をまとめた「オタク市場」の調査結果を発表した。2024年度の結果は全17分野のうち、15分野で23年度よりも市場規模が成長した。
矢野経済研究所は1月6日、アニメや同人誌、VTuberなどの市場動向をまとめた「オタク市場」の調査結果を発表した。2024年度は全17分野のうち、15分野の市場規模が23年度に比べ拡大。特に、アイドル市場が前年度比23.7%増で最も高い成長率を記録した。
市場規模が成長したのは、「アニメ」「同人誌」「インディーゲーム」「プラモデル」「フィギュア」「ドール」「鉄道模型」「トイガン」「アイドル」「コスプレ衣装」「メイド・コンセプトカフェ、コスプレ関連サービス」「音声合成」「ボーイズラブ」「2.5次元ミュージカル」「VTuber」の15分野。一方、「サバイバルゲーム」「プロレス」の2分野は規模が縮小していた。
最も市場規模が大きいアニメ市場は、アニメ制作会社の売上高ベースで算出し、前年度比17.4%増の4050億円と推計。矢野経済研は要因として、映画「探偵コナン 100万ドルの五稜星」などの興行収入100億円超えの作品や、「【推しの子】」「薬屋のひとりごと」などのテレビアニメが注目を集めたことを挙げた。また大手アニメ制作会社が抱える過去作品の版権事業が好調に推移したことも市場拡大に寄与したという。
矢野経済研は25年度、サバイバルゲームのみ市場が縮小し、他16分野は成長すると予測している。中でも、インディーゲーム市場が前年度比23.9%増と最も高い成長率を記録すると推測している。
その要因として挙げているのが、インディーゲーム「8番出口」「都市伝説解体センター」などゲーム初心者でも遊びやすいヒット作の出現だ。従来、インディーゲームプレイヤーはコアゲーマーが多いとみられていたが、これらのヒット作によってその間口が広がり、プレイヤーが増加傾向にあるとみている。
一方、インディーゲームの国内市場で最も大きな売り上げを誇る「国内同人誌販売プラットフォーム」の多くでは、VISAやMasterCardなど大手クレジットカードブランドの取り扱いが無期限中止されるケースもある。これにより市場の将来性を不安視する声もあったが、ユーザーの決済手段の移行が進んだため、その影響は短期的というのが、矢野経済研の見立てだ。よって25年度もインディーゲーム市場は成長する見込みとしている。
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