小寺信良のIT大作戦
新語は“Google超え”――Microsoftの「Copilot Keyboard」は、正常進化したAI日本語入力だった(3/3 ページ)
われわれがイメージするAI漢字変換は、文章の流れに沿って適切な変換を行ってくれたり、文章の続きを先読みして考えてくれたりといった「大所高所」を期待しがちだ。一方Copilot Keyboardは、割と細かく短文・単語入力のあたりをAIで強化してきた変換システムという印象である。非常にオーソドックスなアプローチといえるが、従来の操作と違和感なく使える点では、いかにもOS提供企業らしい仕様である。
現在はまだβ版だが、すでにバージョンは1.0を超えているので、正式提供も近いものと思われる。Windowsの新しい日本語入力システムとして、かなり期待していい出来栄えになっている。
こうしてMicrosoftがAI日本語入力に乗り出してきたところで、じゃあAppleは? という期待も高まる。またGoogle日本語入力も昨今はすっかり話題に上らなくなったが、Geminiを冠する以上は新しいAI日本語入力システムがあってもいい。
AIの進化とともに文字入力は音声になるといわれているところだが、入力方法が何に変わったにせよ、日本語特有の同音異義語の多さとその使い分け、あるいは入力ミスの補正に関しては、いまだ課題も多い。今コンピューティングにおける日本語入力にAIパワーを投入することは、今後10年ぐらいの財産になるはずだ。各社の奮闘を期待したい。
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小寺信良のIT大作戦
ベテランのテクノロジーライターである小寺信良さんがIT分野全般にわたって考察する。
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