そろそろ「1家に1台」の時代? 3Dプリンター初心者が「Creality K2 Combo」を試してみた:小寺信良のIT大作戦(3/3 ページ)
プラスチック素材を溶かして積層し、立体物を作る3Dプリンタの登場によって、「ものづくり」は一変した。筆者はこうした取材を通じて3Dプリンターが何であるかは知っていたが、自分で使ってみるチャンスはなかった。そんな折、中国Crealityから最新モデルをお借りする機会を経た。最新の3Dプリンタならものづくりの素人でも使えるのか。早速試してみた。
様々なデータがインポートできる
Creality Printが直接対応しているデータフォーマットは、「3MF」というタイプのものだ。これはモデルデータだけでなく、色情報や位置情報も含めることができるため、印刷ジョブを再現できるフォーマットとして昨今はデータの受け渡しによく使われている。
一方3Dプリンターのデータには他にも多くのフォーマットがあり、メーカーや機種ごとに対応可能なデータが異なっている。3Dモデルデータは何もCrealityのみが公開しているわけではなく、世の中には多くのデータ共有サイトが存在する。そこに置かれているデータは、上記のように様々な種類があったり、また1つの形状に複数のデータフォーマットが提供されているケースもある。
Creality Printは、そうした3MF以外のデータは「インポート」という形でフォーマット変換して取り込むことができる。対応可能なフォーマットは、3MF、STL、OBJ、AMF、SVG、STEPとなっている。
3Dプリンターで作れるものにはいろいろあるが、自作キーボード界隈ではオリジナルのキーキャップを3Dプリンターで作る人が多い。また遊舎工房などで販売されているカスタムキーボードでも、基盤だけ販売し、スイッチは別途購入、キーキャップは3Dデータで提供というものもある。
キーキャップのプリントについては、メーカー公式で対応しているものもある。「HHKB Studio」は、専用キーキャップのデータをOBJ、STL、STEPフォーマットで公開している。
3Dプリンターはもはや、自分でデータを作れる人だけのものではなくなったようだ。とりあえずプリントアプリさえ使えるようになれば、CADや製造の知識がなくても出力できる。データはネットから膨大な種類が公開されており、それらを一巡するだけで大抵欲しかったものは見つかる。ものづくりがしてみたかったという人にとっては、一生かかっても遊びきれない世界が待っている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「HHKB Studio」のキートップの3Dデータ、PFUが公開 オリジナル品の作成&販売が可能に
PFUは、小型キーボード「HHKB Studio」のキートップの3Dデータを公開した。このデータを使うことで、オリジナルのキートップを作成できるという。
6メートル長の造形ができるベルトコンベアー3Dプリンタ、クラファン実施中
中国の3DプリンタメーカーCrealityが、「CR-30」を2021年5月に出荷開始する。
3万円を切る光造形3Dプリンタでテレワークを乗り切る
2万7999円の3Dプリンタ。しかもかつては手が出なかった光造形方式。テレワークを機に立体造形生活を始めてみました。
FDM方式の3Dプリンタを1週間使ってみた そして等身大へ
人物フィギュアを等身大で出せる?
安い3Dプリンタで多色印刷したいなら、多色フィラメントを作ればいいじゃない 明治大学など「Programmable Filament」開発
数十万円もするカラー3Dプリンタを買わずにカラー造形物を作ることが可能だという。
