目玉商品不在の「CP+2026」が示した“レトロカメラの再発見”という新たな潮流:荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/6 ページ)
世界最大級のカメラ・写真の展示会「CP+」が開幕した。今年はアナログなカメラを含む、レトロなカメラ達が注目を集めているようだ。
毎年、2月に横浜みなとみらいにある「パシフィコ横浜」で開催される世界最大級のカメラ・写真の展示会「CP+」が開幕した。今年はいくつものデジカメブランドが“周年”を迎え、ただでさえ歴史を感じさせる雰囲気の中、アナログカメラを含むなんとなくレトロなカメラ達が注目を集めているようだ。
今年もパシフィコ横浜で開催されたCP+。「C」はカメラ、「P」はフォトイメージングを表す。今回のキャッチフレーズは「Make your world pop.」。期間は2月26日から3月1日。入場は無料だが、Webでの事前登録が必要だ
CP+の会場は、日本の主要カメラメーカー(近年、リコーが参加してないのが残念である)や主要レンズブランドが巨大なブースを構え、それ以外の場所を様々なカメラ・写真関連ブランドが埋めるという感じ。
そんなCP+を毎年訪れていると、カメラ・写真界のトレンドの変化がすごくよく分かる。フィルムカメラからデジタルカメラへ、一眼レフからミラーレス一眼へ、コンパクトデジカメの落ち込み、ドローンやアクションカメラの台頭。そういった流れが見えてくるのだ。そして、またちょっと新しい動きが出てきたのである。
キヤノンのユニークな試作機にまず注目
毎年、どこかしらがCP+の直前あたりに大きな新製品を発表し、一般の人が実機を試せる最初の場所がCP+、という状況を作り出し、それが目玉になっていたのだけれども(2025年だとシグマのBFやOMDSのOM-3がそうだ)、今回……目玉がない。
各社の主力製品は25年秋の時点で出そろっていた上に、かつてと比べて製品サイクルが長くなっているので、そうそう毎年CP+に合わせた新製品が出るわけじゃないのだ。そもそも、CP+自体が各社の新製品お披露目会というわけではないしね。
日本で販売されている主要メーカー(全メーカーといえないのが残念)の全製品を一度に触れて、説明を受けたり相談したり体験できるイベントなのであるから、各社とも様々なニーズに向けて製品の体験を行っている。
そんな中、面白いコンセプトカメラを参考出品してるメーカーがあった。キヤノンである。
「アナログコンセプトカメラの新提案」と題して置かれていたのがこれ。2つのデザインが参考出展されていた。レトロスタイルとシンプルボックス。
ウエストレベルファインダーを持つアナログコンセプトのカメラ。レンズの奥にミラーが入っていて光を上に流し、半透過のスクリーンを通して像を見る。
そしてシャッターを切るとファインダー部のミラーが動いてその光をイメージセンサーに当てて撮影するという仕組み。
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