AWSのドバイ拠点に「物体が衝突」し火災発生か 一部のアベイラビリティゾーンに影響
AWSは、ドバイのデータセンターで「物体の衝突」による火災とサービス障害が発生したと発表した。米軍のイラン攻撃への報復として、イラン側がUAEへミサイル等を発射した時期と重なる。このリージョンでAWSを利用するVercelのCEOは「爆破された」とXに投稿した。
米AmazonのAmazon Web Services(AWS)の稼働状況を報告する「AWS Health Dashboard」によると、3月1日午前4時30分(太平洋標準時)、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイにある中東リージョン(ME-CENTRAL-1)のアベイラビリティゾーン(mec1-az2)が「データセンターに衝突した物体の影響を受け、火花と火災が発生」し、複数のサービスで深刻な障害が及んでいる。
衝突した物体の正体など、詳細は明らかになっていない。だが、このリージョン上でフロントエンド開発者向けのクラウドプラットフォームを展開する米Vercelのギレルモ・ラウフCEOは同日、X上で「AWSアベイラビリティゾーンmec1-az2が💥爆破された」と投稿した。
米国はイスラエルと共同で2月28日にイランへの攻撃を開始した。これに対し、イラン国防省は同日、UAE全域に向けてミサイル137発とドローン209機を発射したと発表した(本稿執筆現在、イラン国防省のWebサイトはアクセスできなくなっている)。ドナルド・トランプ米大統領は、この戦争で既に3人の米兵が戦死したと明かした。
【訂正:2026年3月2日午後2時50分】当初、タイトルに「サービス停止」と記載しておりましたが、正しくはUAEリージョンの1つのアベイラビリティゾーンが影響を受けたもので、AWS自体のサービス停止ではなかったため、表記を修正しました。
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