「手ぶらVlog」の魅力 DJI最小カメラ「Osmo Nano」を試してわかったこと(1/2 ページ)
去年9月に発売されたDJIのアクションカム「Osmo Nano」。この手のウェアラブルカメラはInsta360が先行していたが、その領域にDJIが殴り込んできた形だ。
アクションカムなので、メインはスポーツやアクティビティを記録することなのだが、使っていると「これこそVlog用じゃないか」と思えるようになってきた。Osmo Nanoを長期間使って見えてきた、Vlogカメラとしてのウェアラブルアクションカムの可能性を探る。
「両手が空く」は、思ったより良かった
DJIのVlogカメラといえばOsmo Pocketシリーズが代表格だ。小型の3軸ジンバルが撮りたい映像を強力に支えてくれるカメラで、「3」になってから画質も向上し、狙いたいカットを快適に撮れるカメラとして完成度は高い。最近はYouTuberだけでなくテレビ番組の収録でも見かけるようになった。
Osmo Nanoはアクションカム寄りの製品で、カメラ本体はDJI史上最小の重量52g、サイズ57×29×28mm。衣服に簡単に固定でき、首から下げた磁気ストラップを服の下に通してカメラを近づければ、磁力で強力に固定される。録画ボタンを押せば、あとは両手が空いた状態で撮影が進む。
最初はスポーツやアクティビティ向けのカメラだと思っていたが、しばらく使ってみると、日常をそのまま記録するVlogカメラとしての良さが見えてきた。両手が空いたまま撮れるから、生活の流れを止めずに記録できるのだ。Vlogというと映像作品のイメージが強いが、本来の意味であるビデオログ(日常をビデオで記録する)という用途に、このカメラはとてもよく合っている。
もちろん、同社のアクションカム「Osmo Action」シリーズでもサードパーティーのマウンターを使えば同じ事ができるが、本体が重く長回しは疲れてしまう。手軽さがOsmo Nano最大の特徴だ。
分離するディスプレイは便利
センサーは1/1.3インチCMOS、画角は143度の超広角。最大4K/60fpsの動画撮影に対応し、4K/120fpsのスローモーション、10ビットD-Log M撮影もできる。ダイナミックレンジは13.5ストップで、後からカラーグレーディングを行う使い方にも対応できる。夜間を撮影するモードもあるが、この辺はセンサーが大きいOsmo Pocket 3かOsmo Action 6のほうが良い。
本機はカメラ本体と「多機能ビジョンドック」の2ピース構成をとっている。72gのドックには1.96インチのOLEDタッチスクリーンが搭載されており、カメラと無線接続してリアルタイムでモニタリングできる。
これが思いのほか便利だった。たとえばOsmo Actionを胸マウントで使う場合、本体のディスプレイが体に隠れているため確認のしようがない。Osmo Nanoなら、胸にカメラをつけたままドックを手元に置けば、今何が映っているかを即座に確認できる。バッテリー残量や録画時間もここで把握可能だ。
実際に胸にカメラをつけたまま食事を撮影してみたのだが、ドックをテーブルに置いておくと料理の画角を手元で確認しながら撮影できて具合が良い。ただしパンフォーカス設計のため最短撮影距離は35cmあり、「これ食べます」と料理をカメラに近づけてクローズアップという撮り方はできない。これはInsta360 GO Ultraも同様(最短撮影距離は30cm)だ。
普段とは違うアングルを追うのも良い。棒の先端にカメラを取り付けて高い/低いアングルを狙うのも面白い。カメラ単体では水深10mまでの防水性能があるため、ドックを外せばそのまま水中に沈めることもできる。なお、試しに川にカメラを沈めてみたのだが、当然ながら水中では電波が届かないためドックの画面は真っ暗になった。
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