ソニーの「サイバーショット」30周年 画期的なデザインと大胆な機構で注目を集めた“あの頃”:荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/5 ページ)
1996年発売の初代サイバーショットは今見てもドキドキするくらい画期的なデザインだった。というわけで、今回はサイバーショット(Cyber-shot)30周年記念コラムである。
DSC-F55Kと同じ年に登場した「DSC-F505K」はもっとムチャ、いや斬新だった。大きな5倍ズームレンズを搭載し、「回転式レンズならぬ回転式ボディ」といわれるほど。
左手でレンズ部を持ち、右手でグリップ(モニターとシャッターがこちら側にあった)して撮りやすい角度に動かして撮影するというスタイルは斬新で撮りやすかったのだが、この系統も02年の「DSC-F717」で終了といっていいかも。
ソニーならではだなと思ったのがF505Vで搭載された「ナイトショット」機能。当時のデジタルカメラは高感度に弱く、夜の撮影はフラッシュを焚くしかなかった。そこに暗闇でも赤外線撮影で撮れる超ユニークな機能が搭載されたのである。これはのちも一部の機種で搭載されていたものだ。
03年にはF717の高倍率ズーム系統を巨大化したDSC-F828が登場。これはRGBWと4色のCCDを搭載し、ズームレンズは7倍に伸び、メモリースティックとCFカードのデュアルスロットを搭載。ハイエンド機だったが、さすがにでかく、後継機はなかった。
個人的には今でもあの「レンズ回転式サイバーショット」が復活しないかなと思ってる。
最初にヒットしたサイバーショットはPだった
Fシリーズと並行してベーシックな四角いボディのDSC-Sシリーズも発売されたが、ソニーの最初のヒット作は00年に出た「DSC-P1」だったといっていい。ボディの端っこにレンズが付き、レンズに合わせて片側が半円状になった横長のスリムデザインが特徴だ。これは約300万画素で光学3倍ズームで、スリムなボディで、市場に受け入れられたのである。
メモリースティックの細長かったし、古くからのデジカメユーザーには馴染みのある形だろう。これも04年が最後のモデルだったので、意外に寿命は短かった。
2000年代の前半は、デジカメ市場がぐんぐん伸び、そこに未来を感じた各社がこぞって算入し、いつフィルムコンパクトに置き換わるか、どこがメジャーになるかって時代だったので、ソニーもコマメに様々なデザイン、コンセプトの製品を並べてきたのである。
02年には手で握ると隠れちゃう超小型の「DSC-U10」が登場。モニターも1.0型と小さくて当然ズームもなく、スパイカメラとも呼ばれてた気がする。
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