「セーラームーンに似ている」 生成AIを使った化粧品の広告が物議 メーカーは謝罪と広告の撤去を発表
化粧品やスキンケア商品などを手掛けるウテナ(東京都世田谷区)は5月6日、同社の化粧品の屋外広告が既存アニメに酷似していると物議を呼んだ問題で謝罪し、公式YouTube動画の削除および交通広告の撤去を発表した
化粧品やスキンケア商品などを手掛けるウテナ(東京都世田谷区)は5月6日、同社の化粧品の広告が既存アニメに酷似していると物議を呼んだ問題で謝罪し、公式YouTube動画の削除および交通広告の撤去を発表した。
物議のきっかけになったのは、同社が販売するスキンケア商品「ウテナ モイスチャー」の販売を訴求する「潤い戦士モイスチャー」の屋外広告だ。
同社は4月27日よりJR山手線の28駅で、5月1日からOsaka Metro御堂筋線の主要4駅で屋外広告の掲示を開始した。同日より、YouTubeで全編を生成AIで制作したPRアニメも公開。しかし、そのビジュアルが既存のアニメ作品「美少女戦士セーラームーン」に酷似しているとして、SNS上で話題となっていた。
こうした声を受け、ウテナは「お寄せいただいた多くのご指摘を真摯に受け止めるとともに、今回の表現が、既存の創作物の独自性や文化的背景に対する敬意を欠き、また既存作品を愛するファンの皆様の心情への配慮が不足していたことを深く反省しております」と謝罪した。
公開当初、ウテナは同広告についてAIを活用することで「通常半年以上かかるアニメ制作を数時間から半日程度に大幅短縮した」と明かしており、「特定の既存作品を学習させたものではなく、人の監修のもと類似性の確認を行っている」とも説明していた。
ウテナは広告取り下げの発表に際し、事前に「外部専門家を交えて法的な確認を重ねた」と明かした一方で、「既存作品との類似性を含めたご指摘について、改めて専門家など第三者による指導を受けながら、関連する法規制などの点で問題がないかを確認してまいります」としている。
再発防止については、今後は法的ルールの順守にとどまらず、閲覧者への配慮を含めたチェック体制を見直すよう努めると述べている。
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