データセンター会社の偉い人に「自分だけのDCを作れるゲーム」遊んでもらった プロ目線でガチレビュー(2/2 ページ)
データセンター事業を手掛ける企業の幹部による「自分だけのDCを作れるゲーム」のプレイを見学できることに。
「楽しいところまで遠い」 プレイの感想
……こんな調子で、3社ほどの依頼を受け、サーバ構築を繰り返していった。ただ、単調な作業が続くので、プレイも会話も中だるみ。仮にゲーム実況だったら、やや苦しいなあ……という時間が続き、事前に定めた取材のタイムリミットが訪れた。
――実際遊んでみた感想は
Newzone:最初、クライアント2社分くらいは面白かったんですけど、その後は作業になってしまって、正直、ネットワークの冗長構成を考えて楽しい、というところまでたどり着けなかったですね。
――:そこは面白そうだけど、そこまでか、と
Newzone:トラフィックが増えたらスイッチの性能を上げたりとか、そのくらいまでしかできない。ちょっと先が見えてしまうので、あんまり楽しくないかもしれません。
――このゲームが話題になり始めた時に、「研修に使えそう」と言っている方がいましたが
Newzone:全然使えないですね。物理作業しかないし、それも端折られている。レール付けがないし、ケーブルの成端もしない。スイッチのコンフィグも書かない。スイッチの設定項目がリンクアグリゲーション(複数の物理的回線を仮想的に束ねる技術)くらいしかないんですよね。
――でも、自分の思うケーブリングとか、冗長構成を設計する自体には心惹かれるものなんですかね
Newzone:そうですね、ただ、設計はやりたいけど作業はやりたくない(笑)
――そういう意味では、クリエイティブモード的なものがあったほうがいいんですかね
Newzone:作業を全部、指示するとやってくれる、みたいなのがあったらいいですよね。配線して、IPつけて、電源入れなきゃいけないけど、それはやりたくない。レール付けや成端がないだけ、だいぶマシですけど。
スイッチで「LACP」(リンクアグリゲーションにおける通信プロトコル)の設定ができるらしくて、これが楽しそうなんですけど、そこまでやる元気が出なかった。
──一応、従業員を雇える機能もあるみたいなんですけど、どうも寿命を迎えた機器の入れ替えがメインタスクのようで……
……といった具合に、いまいち歯切れのよくない感じでプレイは終了。その後記者も個人的にプレイしてみたが、感想はNewzoneさんとだいたい同じだ。
機器やできることが増えていって、たくさんのラックを管理したり、入れ替えたりする局面まで行けば面白そうだが、そこまでが遠いし些細なタスクが多く、いまいち楽しめない……という、シミュレーター系のインディーゲームにあるあるなプレイフィールだった。
逆に言えば、淡々と作業を楽しめる人には向くかもしれない。ただ、そういう人に向くゲームはSteamにごまんとあるだろう。
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