Starlink対抗の衛星ネット「Amazon Leo」 NTTが国内提供へ 災害時や離島でも“つながる回線”に
NTTは6月11日、グループ3社が米Amazonの衛星ブロードバンド通信サービス「Amazon Leo」の再販事業者契約を締結したと発表した。今後は技術検証などを進め、国内の法人・官公庁向けに提供体制を構築する。
NTTは6月11日、グループ会社のNTTドコモビジネス(旧NTTコミュニケーションズ)、エヌ・ティ・ティ エムイー(以下、NTT ME)、NTTメディアサプライの3社が、米Amazonの衛星ブロードバンド通信サービス「Amazon Leo」の再販事業者契約を9日までに締結したと発表した。今後はサービス提供に向けた技術検証や内容の検討を進め、日本国内の法人・官公庁向けに提供体制を構築する。
想定する使い道としては、災害時のバックアップ回線、通信網の整備が難しい離島や山間部での通信環境の改善、車両やIoT機器向けの接続サービスなどを挙げる。今後はNTTグループ各社が展開する宇宙ビジネスブランド「NTT C89」のもとで取り組みを進め、衛星などの宇宙側のネットワークと地上の通信網を組み合わせて、地上の回線が届かない場所でもつながる次世代の通信基盤の実現を目指すという。
NTTグループは2023年11月、Amazon、スカパーJSATとの戦略的協業を発表し、低軌道衛星通信を使ったサービス提供を検討してきた。今回の契約はその具体的な進捗となる。なお、協業に参加するスカパーJSATは5月28日、NTTグループに先行してAmazonと再販事業者契約を締結済みだ。
Amazon LeoはAmazonが手掛ける低軌道衛星通信ネットワークで、旧称は「Project Kuiper」。数千機の衛星と地上のネットワークを連携させ、小型・高性能アンテナを使うことで、世界中のほぼあらゆる場所に高速・低遅延の通信を提供する予定だ。同種のサービスでは、日本でもKDDIなどが採用する米SpaceXの「Starlink」が先行しており、Amazon Leoはこれを追う立場となる。
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