Microsoft、AI導入支援組織「Microsoft Frontier Company」設立 6000人体制で顧客企業を支援
Microsoftは、顧客企業にAIエンジニアを常駐させて導入を支援する新組織「Microsoft Frontier Company」の設立を発表した。投資額は25億ドルで、約6000人規模の体制とする。同様のAI導入支援を巡っては、OpenAIやAmazon傘下のAWSも専門組織の新設を発表しており、顧客獲得競争が激化している。
米Microsoftは7月2日(現地時間)、顧客企業にAIエンジニアを常駐させて導入を支援する新組織「Microsoft Frontier Company」の設立を発表した。投資額は25億ドル(約4000億円)で、既存のエンジニアリング部門やFDE(Forward Deployed Engineering)チームを中心に約6000人規模の体制とする。
Microsoft Frontier Companyは独立した法人ではなく、独自の経営体制と財務責任を持つ社内組織として運営する。これまでUnileverやNovo Nordiskなどの顧客との協業で成果を上げてきたとし、AccentureやPwCなどのパートナー各社とも連携して事業を拡大する方針を示した。顧客のデータやノウハウをモデルの学習に用いない方針も強調している。
Microsoftは今回の取り組みについて、従来のFDEの枠組みを発展させたものだと説明した。FDEとは、AI企業のエンジニアが顧客企業に常駐し、業務プロセスに合わせてAIシステムの設計から運用までを一貫して支援する手法を指す。
米OpenAIも5月、AI導入を専門に手がける新会社「OpenAI Deployment Company」の設立を発表。6月30日には米Amazon傘下のAWSが、専任のFDE組織を新設し、10億ドルを投じると発表しており、AI導入支援サービスを巡る競争が激しくなっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
富士通が「Claude」全社展開へ Anthropicと戦略提携、最新モデルへの早期アクセスも
富士通は5月27日、米AI企業Anthropicと戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表した。生成AI「Claude」を富士通グループ全社員約10万人に展開するほか、重要インフラ向けAI活用やサイバー防御強化を進める。
OpenAI、企業向けAI導入支援を本格展開 「Deployment Company」設立
OpenAIは、AI導入を支援する新会社「OpenAI Deployment Company」を設立した。AIコンサルティング企業のTomoro買収により体制を強化し、専門エンジニアを顧客に派遣して業務フローのAI転換を推進する。TPGやソフトバンクなどから40億ドル超の資金を確保。Anthropicとの企業向けAI導入支援競争が激化している。
Microsoft、AI事業の年率換算売上が370億ドル突破 Azureは40%増
Microsoftの1〜3月期決算は、売上高は前年同期比18%増の828億8600万ドル、純利益は23%増の317億7800万ドル。AIビジネスの年間売上高ランレートは370億ドルを突破し前年比123%増。設備投資は84%増の308億ドルに達した。
Microsoft、AI部門新設 出資先Inflection AIのCEO(DeepMind共同創業者)引き抜き
Microsoftは、「Copilot」などのAI推進に重点を置く新部門「Microsoft AI」を立ち上げた。CEOと主任研究員として、昨年6月に出資したAI企業Inflection AIの共同創業者を迎える。2人は英DeepMindの共同創業者でもある。
