Microsoft、全社で約4800人を削減へ――法人向け部門とXbox部門が中心
Microsoftは、従業員全体の約2.1%に当たる約4800人の人員削減を発表した。削減は法人向けの部門とXboxゲーム部門が中心となる。業務のAI化による直接の置き換えではないとしつつ、インフラ変化への対応と組織効率化を進める。Xbox部門では2027会計年度中に計3200人を削減する方針。
米Microsoftは7月6日(現地時間)、従業員全体の約2.1%に相当する約4800人の職務を削減すると発表した。エイミー・コールマンCPO(最高人事責任者)が従業員向けメッセージを公式ブログで公開して明らかにした。削減の中心は法人向けのCommercial部門とXboxゲーム部門になるとしている。
コールマン氏は削減の理由を「事業を取り巻く世界が変化しているため、事業も変化している」と説明。テクノロジーの作り方や使われ方がかつてないスピードで変わっており、業務そのものや組織のあり方も変える必要があると述べた。同社はこの1年で4000人以上を新たな職務に再配置し、希望退職プログラムには対象者の30%以上が応じたとしている。また4つのゲームスタジオについては、IPと進行中のプロジェクトを維持することを目指し、新たな経営体制へ移管するとした。
AIとの関係についてコールマン氏は、今回削減する職務は「AIに置き換えられるわけではない」と明言する一方で、「AIは仕事の進め方を変えている」とし、一部の日常業務が自動化されつつあると指摘した。Commercial部門の変更は、先週発表したエンジニアを顧客先に常駐させる新組織「Microsoft Frontier Company」を土台とするものという。同氏は今後もさらなる変化が続き、他部門でも同様の対応が必要になるとの見通しを示した。
なお、今回のリストラ対象である約4800人のうち約1600人はXbox部門の従業員で、同部門は2027会計年度中に計約3200人を削減する計画だ。Xbox部門の詳細は別記事で報じる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
Microsoft、Xboxで約3200人を削減し4スタジオを分離――「われわれの事業は健全でない」とCEO
MicrosoftのXbox部門は、2027会計年度を通じて部門全体で約3200人を削減すると発表した。アシャ・シャルマCEOは社内メモで利益率の低さやハードウェアの危機を指摘し、大規模な組織再編を行うとした。4つのスタジオが独立や移籍をするほか、管理階層を大幅に削減し、新設するCOOのもとで成長軌道への回帰を目指す。
Microsoft、AI導入支援組織「Microsoft Frontier Company」設立 6000人体制で顧客企業を支援
Microsoftは、顧客企業にAIエンジニアを常駐させて導入を支援する新組織「Microsoft Frontier Company」の設立を発表した。投資額は25億ドルで、約6000人規模の体制とする。同様のAI導入支援を巡っては、OpenAIやAmazon傘下のAWSも専門組織の新設を発表しており、顧客獲得競争が激化している。
MicrosoftのナデラCEO、AI開発に集中へ CCOが「商業部門CEO」に昇格
Microsoftは、「商業部門CEO」職を新設し、ジャドソン・アルトフCCOを指名した。アルトフ氏はマーケティングやオペレーションも統括する。ナデラCEOは、これによりAI開発など最先端技術分野にさらに集中できると語った。
MicrosoftのナデラCEO、大量解雇に言及 全社メモでAI時代の新たな使命を説明
MicrosoftのナデラCEOは全社メモで、最近の大量解雇に触れつつ、AI時代に向けた変革について説明した。同社を「ソフトウェア工場」から、誰もがAIを構築できる「インテリジェンスエンジン」へ変革し、全社的にAIへの移行を加速すると強調した。
Microsoft、また“AIレイオフ”か 営業職中心に数千人を削減 Bloomberg報道
米Microsoftが、営業部門を中心に数千人規模の人員削減を計画していると、米Bloombergが報じた。AIに関する支出増に伴う施策という。
