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» 2005年09月20日 18時00分 公開

24.1インチワイドWideUXGAパネル採用で、フルHD解像度に対応──ナナオ「FlexScan S2410W」 (2/2)

[林利明(リアクション),ITmedia]
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 使い勝手を高めている機能としては、1920×1200ドット未満の解像度を表示する方法が選べる点と、2系統入力の各系統で画質設定を独立して管理する点が挙げられる。

 前者は、OSやゲームなどの画面解像度設定を1920×1200ドット未満(1024×768ドットのXGAなど)にしたときに、どのように表示するかを指定できる機能だ。これには、フルスクリーン拡大、アスペクト比を保持した拡大、実ドット表示という3通りが選べる。アスペクト比を保持した拡大と実ドット表示にした場合、非表示領域の色を256階調のグレーで設定できる。



フルスクリーン拡大(上)、アスペクト比を保持した拡大(中)、実ドット表示(下)の表示例。画面解像度にはXGA(1024×768ドット)を設定している

 後者は、入力系統1と入力系統2において、輝度や色温度といった画質関連の設定を別々に記憶する機能だ。画質モード(sRGB/Text/Pincture/Movie/Custom)も含めて記憶され、入力を切り替えても各系統の設定は変わらない。入力系統1は動画やゲーム用のPCをつないでMovieモード、入力系統2はインターネット/ビジネスアプリケーション/フォトレタッチ用途のPCを接続してsRGBモードといったように、各入力系統の設定を常に固定しておけるわけだ。

 また、Windows専用ユーティリティの「ScreenManager Pro for LCD」も付属しているので、Windows上からも画質調整などが可能だ。アプリケーションに合わせて画質モード(sRGB/Text/Pincture/Movie/Custom)を自動的に変更する「オートファインコントラスト」にも対応している。

高解像度ワイド大画面はアプリケーション操作も快適

 これだけ画面が大きいと、ある程度は目から離れた位置に設置しないと、視線の動きが大きくなって疲れやすくなる。しかし設置さえ決まってしまえば、大画面と高解像度を満喫できる。特に、16:9やシネマスコープサイズ、フルHD解像度などの映像の鑑賞がとても快適だ。オーバードライブ回路を含めた高速応答のおかげで、映像の残像間やぼんやり感はまったく気にならなかった。

 OSやアプリケーションの操作でも、WideUXGAの高解像度は文句なしに使いやすい。表計算ソフトではワークシートの見通しがよくなるし、画像管理ソフトなら一度に大量のサムネイルを確認できる。複数のツールパレットを持つ高機能なグラフィックソフトや動画編集ソフトでも、編集対象の画像を広く表示できるので、快適なだけでなく作業の効率アップにもつながる。

 また、Webブラウザとワープロ/エディタを横に並べて表示して、インターネットで調べ物をしながら文書を作成する場合など、それぞれのウィンドウを重ねずに表示しやすいのも高解像度ワイド大画面の利点だ。デュアルディスプレイからの移行も十分視野に入るだろう。

 ちなみに、今回試用した試作機は画質も調整段階だったが、雰囲気的には同じVA系パネルを採用したモデル(「FlexScan S1910-R」、「FlexScan M170/M190」、「FlexScan S170/S190」など)と同じだ。とはいえ、S2110WとS2410Wは改良が施された最新パネルを採用しているため、VA系パネル特有の現象(画面の両端および四隅での輝度差や、視野角による色調変化など)がかなり抑えられているようだ。

高解像度環境を望むすべてのユーザーに

 S2410Wは、CADやCG、デザイン/映像分野などのプロフェッショナルユーザーに向けた製品だ。21インチクラスのCRTや、デュアルディスプレイ環境からの乗り換えにも適している。現状でフルHD解像度を表示できる単体の液晶ディスプレイは少ないので、特にハイビジョン映像の制作に携わる人には強力な選択肢だろう。

 一個人ユーザーとして見た場合は、高解像度へのニーズと予算しだいだ。少しでも広いデスクトップが欲しかったり、フルHD解像度の映像鑑賞/編集を楽しみたいのであれば、購入する価値は高い。冒頭でも述べたように、価格の絶対値が高いのは確かだが、コストパフォーマンスで考えれば、かなりのお買い得と言える。

 繰り返しになるが、画面サイズと解像度、コントラスト比などの一部スペックを除けば、S2410WはS2110Wとほとんど同じである。S2110Wのレビューも合わせてご一読いただきたい。

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