さて、簡易モードとは別に詳細モードも用意されている。
詳細モードは、ディスプレイ側の細かい設定まで行えるもの。S2110WはRGBそれぞれのゲインを調整できる(色をRGBそれぞれの組み合わせで調整できる)ので、それを使った調整も同時に行う。このゲイン、普段は絶対に触っちゃダメ(目測では絶対に無理。かえって合わなくなる)だが、キャリブレーションユーティリティティを使えばキャリブレータが画面上の色を測りながら現在の状況を知らせてくれるので、それを見ながら調整できるのだ。
ディスプレイがちゃんと合ったら安心。これでもう撮った写真のホワイトバランスがズレていたのか、パソコンのディスプレイの色がズレているのかわからないということもないし、露出がアンダーになってても、これは元々の写真がアンダーなのかディスプレイの調整が悪くてアンダーなのかわからないということもない。ディスプレイがしっかりしてると、写真がきれいに見えるだけでなく、その写真を安心して見られるのでストレスも減るのだ。
最後になっちゃったけど、S2110Wは上下の角度調整や左右の回転もしやすいし、足が円形なので置き場所を作りやすいのもよい。
ディスプレイが違うと写真を見ててすごく楽しい。同じ写真でも、良い液晶ディスプレイだとディテールがシャープではっきりしてるし、色も鮮やかだし、コントラストもしっかりしてるので明暗がくっきりしていてきれいに見えるのだ。同じ写真を見ても、ディスプレイ次第でそれに向かう気持ちが全然違ってくる。
そのうえ階調もちゃんと表現されているのでカメラのクセもよくわかるし、どこをどうレタッチするといいかもわかる。カメラの欠点やどこにどうノイズが載っているか、JPEG圧縮による悪影響は出てないかなど、かなり細かいところまで見えるのだ。
キャリブレーションまではしなくても、デジカメのヘビーユーザーなら良い液晶ディスプレイを使うこと。これは必須項目といっていいくらいなのだ。
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制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年3月31日