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第5回:東芝 DynaBook G9/X24PDCWTBWindows XP Media Center Editionがやってくる(2/3 ページ)

唯一発売されているノートPCのWindows XP Media Center Edition 2004マシンが「DynaBook G9」だ。harman/kardonスピーカーシステムを搭載するなど、音にこだわった作りも見られる。

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 さて、メディアセンターの具合はどうかと、本体にアンテナ線を接続しようとしたところ、困ってしまった。

 デスクトップPCの場合は、ディスプレイやキーボード、マウスさえ手元にあればよいし、これらがワイヤレスになっているモデルもあったので、本体はリビングのビデオデッキのそばに置いていたのだが、ノートパソコンは本体にキーボードが付いているので、どうしても手元に置く必要がある。

 しかし、本体添付のアンテナ接続ケーブルは、アンテナのF座型端子と2.5φジャックを結ぶためのもので、わずか10cm程度しかない。筆者の家の場合は、壁にアンテナ線が設置されている関係で、ビデオデッキから20cm程度しか余裕がない。このため、リビングの机で使うためには、アンテナ延長ケーブルが必要となる。

 そこでケーブルを買いに量販店本店のTV/ビデオ売り場で延長ケーブルを探したが、長さの違う1製品しかないうえに価格が高い(2メートルで1500円近くした)。高いのは2.5C(4ミリ径)なのに衛星放送にも対応する高級ケーブルだからなのだが、安いケーブルを探すと、500円位のケーブルに300円くらいの延長アダプタを買うしかない、と店員に言われた。中継ケーブルを使うのは我が家の事情だが、この手の、特にテレビ機能付きノートPCを買う場合、アンテナケーブルの事情も考えて買いに行ったほうがよいだろう。

 TVチューナーユニットはマルチスタイルベイに納まっており、不要な時は取り外せる仕掛けだ。接続はUSB2.0のようだが、ハードウェアMPEG2エンコードが利用されているため、転送が遅れるといった問題はなさそうだ。

G9はCDベイに収まるUSB2.0のピクセラ製(PIX-NTTV/U1W)のビデオキャプチャ製品を利用している。他社のピクセラ製ボードを使っている製品と違い、デジタルノイズリダクションやTBC、三次元Y/C分離機能、ゴーストリデューサーなどの高画質回路は入っていないものの、さほど悪いようには見えなかった。なお、リモコンは例によって他社とまったく同じものが添付される。


マルチスタイルベイに装着されるTVチューナーユニット。別売で用意されるHDDやメディアスロット、DVDマルチドライブなどと交換して利用できる

付属するリモコンとリモコン受光部。NECや富士通と同様のものだ

 騒音に関しては、最近のノートパソコンでは当然というべきだが、重い処理を行うとファンが回りだし背面から温風が吹き出す。しかし回転数も制御されており許容範囲だろう。ただ、DVDビデオの再生時にドライブの回転音も加わるので、ソフトの種類によっては少々気になった。ノートPCなので、光学ドライブがキーボードの真下に配置されているため音も伝わりやすく、気になるのだろう。

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