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最新のPrescottを選択できるハイパフォーマンスデスクトップPC――Endeavor Pro2500(1/2 ページ)

 エプソンダイレクトの「Endeavor Pro2500」シリーズは、同社のデスクトップPCの中でもハイパフォーマンスなマシンが構成できるモデルだ。2月3日のPrescott発表に伴い、Endeavor Pro2500のBTOオプションにも最新のPentium4が追加された。今回はPentium 4/3.20E GHzモデルを借りることができたので評価してみたい。

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 エプソンダイレクトの「Endeavor Pro2500」シリーズは、同社のデスクトップPCの中でもハイパフォーマンスなマシンが構成できるモデルで、BTOメニューでも最新のパーツが取り入れられているため、自分好みの最強マシンを作ることができるモデルだ。2月3日にインテルから最新CPU、Pentium4/2.80E/3E/3.20E/3.40GHzが発表されたのに伴い、Endeavor Pro2500のBTOオプションにも最新のPentium4が追加された。


エプソンダイレクトが販売するハイパフォーマンスデスクトップPC「Endeavor Pro2500」

 既報の通り、今回登場した最新Pentium4のうち、Pentium4/2.80E/3.0E/3.20E GHzの3モデルは「Prescott」コアを採用する最新モデルとなる。90ナノメートルのプロセスルールで製造されたコアを採用する初のPentium4で、クロック表記の末尾に「E」という文字が付いている。

 本来であれば、Prescottは昨年中に登場する予定だったのだが、年をまたいでようやく登場することになった。ちなみに、今回加わったPentium4/3.40GHzは、130ナノメートルのプロセスルールで製造された「Northwood」コアを採用するPentium4である。

 Prescottは、Northwoodを単純に90ナノメートルのプロセスルールにシュリンクしただけではない。まず、内蔵されるL2キャッシュ容量は、Northwoodでは512Kバイトだったが、Prescottでは1Mバイトへと2倍に増強された。また、パイプラインはNorthwoodでは20ステージだったが、Prescottではより細分化されている。

 さらに、整数演算器の追加、13個の新命令が追加された新たなマルチメディア処理用の拡張命令セット「SSE3」などが搭載されている。このようにPrescottでは、仕様面でも様々な部分で変更が行われているのである。Prescottの詳しい解説はこちらの記事を参照してもらいたい。

 とはいっても、今回登場したPrescottは、Northwoodと同じμPGA478というCPUパッケージを採用しており、Prescottに正式に対応しているIntel 865/875系チップセット搭載マザーボードであれば、そのまま取り付けて利用できる。そのため、今回エプソンダイレクトでは、Prescott搭載の新モデルを用意するのではなく、Endeavor Pro2500のBTOオプションにPrescottを追加するという形を取っているのだろう。

CPUが追加されただけで、基本となるBTOオプションには変更はない

 Prescottの3モデルを含む4種類のPentium4があらたにBTOオプションに追加されたEndeavor Pro2500だが、それ以外のベースとなる部分の仕様やBTOオプションには大きな変更はない。

 マザーボードは、ASUSTeK Computer製の「P4C800-E」だ。チップセットにIntel 875Pを採用し、オンボードでギガビットイーサネット機能やシリアルATA RAID機能などを搭載している。このマザーボードをベースとして、CPUやメインメモリ、ハードディスク、光学式ドライブなどをBTOオプションから自由に選択してスペックを決めることが可能だ。


筐体はミドルタワーで、いわゆる「自作PC」的なオーソドックスな内部構造となっている。右下に3.5インチのシャドウベイが配置されているので、拡張性も申し分ない

筐体後ろに12センチファン(FBA12G12L)が取り付けられていたが、1700rpmのためそれほどうるさくない。電源周りも静音電源のためか音も比較的静かだ
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