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最新のPrescottを選択できるハイパフォーマンスデスクトップPC――Endeavor Pro2500(2/2 ページ)

 エプソンダイレクトの「Endeavor Pro2500」シリーズは、同社のデスクトップPCの中でもハイパフォーマンスなマシンが構成できるモデルだ。2月3日のPrescott発表に伴い、Endeavor Pro2500のBTOオプションにも最新のPentium4が追加された。今回はPentium 4/3.20E GHzモデルを借りることができたので評価してみたい。

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 今回試用したモデルは、CPUにPentium4/3.20Eを採用し、メインメモリはPC3200 DDR SDRAMを1Gバイト、グラフィックスカードにATI TechnologiesのRADEON 9800XT搭載カード(ビデオメモリ256Mバイト)、250Gバイトのハードディスク(日立グローバルストレージテクノロジーズHDS722525VLAT80)、DVD+Rの8倍速書き込みに対応するDVD+-RWドライブ(プレクスターPX-708A)、クリエイティブメディアのサウンドカード「SoundBlaster Live! 5.1」がそれぞれ搭載されていた。OSはWindows XP Home Editionだ。この構成でのエプソンダイレクト直販価格は25万3500円(2月4日現在)となる。


評価機のATI TechnologiesのRADEON 9800XT搭載カード

クリエイティブメディアのサウンドカード「SoundBlaster Live! 5.1」。「Audigy 2 ZS Pratinum」(+2万5000円)も選択可能だ

 ちなみに、最小構成(メインメモリ512Mバイト、GeForce2 MX400搭載グラフィックカード、40Gバイトハードディスク、CD-ROMドライブ)で、CPUにPentium4/2.80E GHzを選択した場合で9万4000円と、10万円を切る価格となる。

ベンチマーク結果はPentium4 Extreme Edition 3.20GHzに若干劣る程度

 今回試用したマシンを利用してベンチマークテストを行ってみた。比較として、同じマシンにPentium4 Extreme Edition 3.20GHz(以下、Pentium4 XE/3.20GHz)を取り付けた場合も測定した。

 結果を見てみると、Pentium4/3.20E GHz搭載時の結果は、Pentium4 XE/3.20GHzよりも若干劣る程度であった。この結果を見る限り、Prescottはかなりのパフォーマンスを発揮すると言えるかもしれない。


PCMark04(Build 110)のベンチマークテスト結果

3DMark03(Build 340)のベンチマークテスト結果

 しかし場合によっては、こちらの記事にあるように、Northwoodと比較しても、それほど大きなパフォーマンス向上が見られるわけではない。しかも、利用するアプリケーションによっては、Northwoodに劣る結果となる場合もある。つまり、現時点ではPrescottは、Northwoodに大して大幅なパフォーマンス向上が実現されているとは言えないわけだ。

 ただ、PrescottはNorthwoodとほとんど変わらない価格であるし、L2キャッシュ容量の増大によるパフォーマンス向上や、SSE3対応アプリケーション(現時点ではペガシスが発売を予定している「TMPGEnc 3.0 XPress」のベータ版のみ対応)が今後登場してくることを考えると、現時点で新たにハイエンドに近いスペックのデスクトップパソコンを購入するのであれば、Prescott搭載モデルが最もおすすめとなる。

 また、最新CPU搭載マシンを自作する場合、欲しいときにCPUが手に入らないこともある。BTOに最新CPUが用意されていれば、それを選ぶだけで手軽に最強マシンが構成できるわけだ。そういう意味では、Endeavor Pro2500のBTOオプションにPrescottが追加された点は素直に歓迎できる。

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