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「LaVie S」シリーズがSoundVuと3D液晶を搭載して復活――NEC LaVie S LS900/8E(2/3 ページ)

しばらく途絶えていたマルチメディアノートPCの「LaVie S」シリーズに新モデルが登場した。ノートPCで初めて「SoundVu」を搭載したほか、上位モデルの「LaVie S LS900/8E」では画像を立体視できる3D液晶を装備するなど、従来からのコンセプトを継承しつつ、さらなる進化を遂げている。

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 視差バリア方式では、1画素列ごとに右目用と左目用の画像を表示するため、3D表示時は横方向の解像度が半分になってしまう。また、液晶面から適切な距離を保っていないと立体的に見えない。液晶面に近づき過ぎても離れ過ぎても、立体視できなくなってしまうのだ。

 ただ、液晶シャッター式などとは違い、3D表示にしても画像がちらついたり目が疲れるといったことがほとんどない。実際に試してみたが、ほとんど目が疲れず、自然な立体視が可能だった。これならゲームなど、動きの激しい画像を3D表示させたとしても、余裕で楽しめるだろう。

 3D液晶を活用するためには、アプリケーション側の対応が必要不可欠である。このためLS900/8Eには、デジタルカメラで撮影した2Dの静止画などを3D用の画像に変換するツールなどが用意されており、簡単に3D表示を楽しめる。


液晶ディスプレイの下部には、3D表示をオン/オフできる3D切り替えボタンが用意されている

 また、LS900/8Eには、スクウェア・エニックスの人気オンラインRPG「FINAL FANTASY XI for Windows ジラートの幻影オールインワンパック2003」がプレインストールされているが、2月中に行われる予定のバージョンアップで3D表示に対応し、リアルな立体画像でFINAL FANTASY XIを楽しめるようになるとのことだ。

 ちなみにLS900/8Eの液晶パネルは、サイズが15インチ、解像度が1024×768ピクセルとなっており、このクラスのノートPCとしてはやや解像度が低い。3D表示を実現するためにはこの解像度が限界なのかもしれないが、やはりやや物足りなさを感じる。

高いマルチメディア機能を余裕で処理できるハイスペック仕様

 LS900/8Eは、SoundVuや3D液晶などの特徴に目を奪われがちであるが、これらの機能を思う存分活用できるように、マシンスペックも非常に高くなっている。

 CPUは、現時点では最高クロックのPentium M/1.70GHzを搭載する。メインメモリ(PC2700対応DDR SDRAM)は標準512Mバイトで、最大2Gバイトまで増設可能だ。グラフィックチップにはATI Technologiesの「MOBILITY RADEON 9600 PRO」(ビデオメモリは64Mバイト)を搭載し、DirectX 9対応のゲームなども余裕でプレイできる。

PCMark04のPCMarkスコア

PCMark04のCPUスコア

PCMark04のメモリスコア

PCMark04のグラフィックスコア

PCMark04のHDDスコア

3DMark03の3Dスコア


※1024×768ピクセル、32ビットで計測

 さらに、80Gバイトの大容量ハードディスクや、全てのDVDメディアへの書き込みに対応するDVDスーパーマルチドライブを標準で搭載する。ネットワーク機能では、ギガビットイーサネットやIEEE802.11a/b/gのトリプルモードに対応する無線LAN機能を標準で搭載しており、最強のノートPCと言ってもよいスペックが惜しげもなく詰め込まれている。

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