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横長ボディにフィットするワイド液晶――富士写、SR第2弾「F710」

富士写真フイルムが、スーパーCCDハニカムIV SR搭載の第2弾「FinePix F710」を発表。デジカメでは世界初というアスペクト比16:9のワイド画面液晶を搭載している。3倍ズーム搭載エントリー機「A340」「A330」も登場。

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 富士写真フイルムは2月17日、デジタルカメラ“FinePix”の新製品としてワイド液晶搭載光学4倍ズーム機「F710」と、3倍ズームコンパクト機「A340」「A330」を3月中旬から発売すると発表した。価格はオープンで、実売予想価格はF710が5万円台、A340が3万円台、A330が3万円弱(スペック表などは別記事を参照)

 スーパーCCDハニカムIV SR搭載の第2弾は、またしても横長スタイルだった。

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横長スタイルのSR搭載機「FinePix F710」

 FinePix F710は、昨年2月に発表した「F700」の後継機。F700と同様に“白とび”や“黒つぶれ”を低減した広ダイナミックレンジのハニカムCCD「SR」を搭載。1/1.7インチ有効620万画素(S画素310万、R画素310万)で、最大2832×2128ピクセルの画像を撮影できる。

 CCD自体はF700搭載のものと変わらないが、S画素とR画素の混合方法に手を加えるなど、画像処理システムをブラッシュアップ。解像度とS/N比のバランスを向上させ、色再現性を改善したという。「スカッとした青空や抜けのいい白など、人の目で印象的に残る色を中心に色みを向上させた」(同社)

 横長スタイルならではの装備が「デジカメでは世界初搭載」(同社)というワイド画面の液晶ディスプレイだ。アスペクト比16:9の2.1インチ(17.3万画素)微反射型CGシリコンTFT液晶パネルを採用。静止画で2816×1584/2304×1296/2048×1152/1536×864ピクセル、動画で640×360/320×184ピクセルなど、アスペクト比16:9の撮影解像度が選択できる。

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世界初のワイド液晶ディスプレイを搭載

 また、撮影時の液晶画面上に1コマ前の画像を表示させることができる「アシストウインドウ」や、ヒストグラムなど撮影時の各種データを見やすく表示したり日付別にサムネイル表示ができるなど、広いワイド画面を生かした機能を装備した。

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1コマ前の画像を表示させることができる「アシストウインドウ」

 7.2−28.8ミリ(35ミリ判換算で32.5−130ミリ相当、F2.8−5.6)の光学4倍ズームレンズをコンパクトボディに搭載。光学3倍だったF700よりも幅広い焦点距離になっているが、本体サイズは109.5(幅)×54(高さ)×28.9(奥行き)ミリと、F700とほぼ同じに大きさに収めている。レンズ構成が6群6枚と、F700(6群7枚構成)に比べて枚数が1枚減っているが、ガラスモールドの使いこなしを改善して前玉のガラスモールドを高精度で仕上げるなどして枚数減を補っているという。

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起動時はレンズがかなり飛び出る

 外装をF700のアルミ製からステンレスに変更。メタル感を残すために塗装ではなく金属コーティングでシャンパンゴールド色を表現している。主な操作は右手親指で行えるようにボタン配置を工夫したほか、再生時のコマ送りやシャッタースピード/絞りの素早い設定に活躍する「コマンドダイヤル」を新たに装備。また、F700では別売りだったクレードルを同梱した。

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主な操作は右手親指で行えるほか、コマンドダイヤルを新たに装備
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クレードルを標準同梱
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水深40メートルまでの水中撮影が可能な専用防水プロテクター「WP-FX701」(2万5000円)も発売する

 普及価格帯のA330/A340は、エントリー向けのコンパクト機。A330は有効320万画素、A340は有効400万画素のCCDを搭載する。

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有効400万画素のA340

 スライド式のレンズカバーを開くだけで撮影モードになり、背面にはワンプッシュで再生できる「即見る」ボタンを装備するなど、簡単操作がセールスポイントだ。

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有効320万画素のA330

 電源は単3形電池2本を使用。アルカリ乾電池で約160枚の連続撮影が行える(液晶ディスプレイON時)。記録メディアはxDピクチャーカード(16Mバイトタイプを同梱)。

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 「CIPA(カメラ映像機器工業会)の出荷実績予測によると、今年度(2003年4月-2004年3月)のデジカメ出荷台数は国内844万台(帯前年度比129%)、ワールドワイド4341万台(同177%)と依然として好調。2004年度のワールドワイド見通しは6090万台(同140%)と、伸び率はやや鈍化するものの拡大基調は続く。当社の今年度販売台数は、620万〜630万台と当初の目標(650万台)よりもやや下回りそうだが、来年度は魅力的な新製品の投入で最低850万台、できれば1000万台を目指し、ワールドワイドでトップ3をキープしたい」(同社電子映像事業部長の内田洋祐氏)

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