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コストパフォーマンスと画質のバランスがよい6色機――キヤノン PIXUS 960i(2/2 ページ)

今回紹介する「PIXUS 960i」は、ラインアップから見ると、昨年発表された「PIXUS 990i」の次に位置するモデルで、写真画質を追求したプリンタである。コンパクトデジカメからデジタル一眼レフまで、幅広いニーズに対応できる機種だ。

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 960iには、手軽に画像を印刷するための「Easy-PhotoPrint」が付属する。画像と用紙を選び、若干の設定を行って印刷すれば、手軽にきれいな印刷結果が得られるので便利だ。Easy-PhotoPrintについては「PIXUS 740/710」レビューにも掲載しているので、参考にして欲しい。

 プリンタドライバ類のインタフェースも、これまでのキヤノンプリンタと同様で、用紙の種類と給紙方法を選べば、用紙に応じた印刷品質が設定されるようになっている。なお、「ユーティリティ」タブからは、プリンタの電源オフや、静かに動作させるための「サイレント設定」などが設定できる。


960iのプリンタドライバ

「ユーティリティ」タブからは、プリンタの電源オフや、静かに動作させるための「サイレント設定」などが設定できる

 960iの画質だが、手持ちのデジカメで撮影した画像を、Easy-PhotoPrintで印刷して比較してみた。コントラストが強めなので見た目が鮮やかで、くっきりとした画質を表現できていると思う。

 Easy-PhotoPrint経由で印刷したのだが、これを利用すると、Exif Printの画質再現度に加えて、オートフォトパーフェクトの画質補正が加わるようになる。このため、スナップ写真を簡単に印刷する程度のものなら、他のアプリケーションで印刷したときよりも、きれいに印刷できるようだ。


960iで印刷した花の写真(Easy-PhotoPrintで「プロフォトペーパー」に用紙を設定して印刷したものを、GT-9800Fでスキャン)

960iで印刷した子供の写真(Easy-PhotoPrintで「プロフォトペーパー」に用紙を設定して印刷したものを、GT-9800Fでスキャン)

 ところで960iの印刷時間だが、上に掲載した花の写真で、ライバル機となるセイコーエプソンの「PM-G800」と印刷時間を比較してみた。Pentium M/1.30GHz搭載のノートPCで印刷したところ、PM-G800では58秒(写真用紙<光沢>を使用してPhotoQuicker3.5により「きれい」モードで印刷)かかったのに対して、960iは38秒(Easy-PhotoPrintで「プロフォトペーパー」に用紙を設定して印刷)と圧倒的に早い時間で終了した。

 960iは印刷速度も速く、鮮やかできれいな印刷結果が期待できるプリンタだ。価格は3万円程度とやや高めだが、デジカメ画像を手軽に印刷してきちんと保存したい、というニーズに幅広く対応できそうだ。PIXUS 950iを持っていて買い換えを考えているユーザーや、990iはちょっと高くて手が出ないが、高画質なプリンタが欲しいという人にはおすすめの機種だろう。

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