メモリとハードディスクを増量しIEEE 802.11gをサポート――日本IBM ThinkPad X40(1/3 ページ)
昨年登場したThinkPadシリーズ最軽量モデル「ThinkPad X40」の新モデルが、スペックを強化して登場した。今回はX40のパフォーマンスと各種ユーティリティを紹介しよう。
ThinkPad X40は、携帯利用を重視したThinkPad最軽量ラインアップの最新シリーズとして2003年の12月に登場したモデル。それまでの、ThinkPadの最軽量ラインアップだったThinkPad X31からサイズ、重量ともより小型化と軽量化が図られている。
今回評価したThinkPad X40「2371-3EJ」は、ThinkPad X40の第2弾として2004年の2月24日に発表されたローエンドCPU搭載モデルに位置するもの。同時にハイエンドモデルとしてCPUに低電圧版Pentium M/1.2GHzを採用し、ハードディスク容量が40Gバイト、標準メインメモリ容量が512Mバイトとスペックを強化した「2371-7VJ」も登場している。
2371-3EJはCPUが超低電圧版Pentium M/1GHz、ハードディスク容量が40Gバイト、標準で搭載するメモリ容量も512Mバイトと、超低電圧版Pentium M/1GHz搭載モデルとしては最もハイスペックで、CPU以外はハイエンドモデルと同じ仕様となっている(ただし、メインメモリについては、7VJがオンボードで512Mバイトを搭載し最大メモリ容量が1536Mバイトなのに対し、3EJをはじめとするローエンドモデルはオンボードメモリとして256Mバイトを実装、最大メモリ容量も1280Mバイトとやや少ない)。
ThinkPad X40第1弾のハイエンドモデルである「2371-4WJとCPUは同じだが、メモリ容量、ハードディスク容量が倍増しているだけなく、ノートPCとしては重要な機能である無線LANも従来機種のIEEE 802.11bに加えて、高速の11gもサポートするようになった。
背面からインタフェースを一掃したレイアウトはX31と大きく異なるところ。X31で背面に配置されていたLAN、VGA、電源などのコネクタは左右の側面に移された。使い勝手を考慮してインタフェースを置かなかった右側面にもPCカードスロットや、USB、LANが用意されている
カードインタフェースとして、X31にあったCFカードスロットの代わりに、X40ではデジタルカメラで普及が進むSDカードスロットが搭載された。PDAなどではPHSのインタフェースとして必須といわれるCFカードだが、ノートPCの場合はホットスポットなどの無線LANを利用することがほとんどなので、不便に感じるユーザーは少ないだろう
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