AV機器的操作性を盛り込んだ2スピンドル軽量ノート──日本ビクター InterLink XV(3/3 ページ)
数少ない1スピンドルノートPC「InterLink」もついに光ディスクドライブを内蔵。しかも、ただ内蔵しただけでなく「モバイルエンタテイメント派」を目指すという。はたしてどんなマシンに仕上がっているのだろうか。
筐体最奥部に配置された輝度調整ボタンに、サラウンド効果のオンオフとキー入力ロックのトグルボタン。「WinDVD 5 for Victor」でDVD-Video再生したときに、サラウンドをオンにするとDOLBY VIRTUAL SPEAKERが有効になる
F=2.8、シャッタースピードを1/20にそろえて、輝度を最低から1メモリ増やした状態、中間、最大輝度に変化させた状態を比較する。最低輝度にあわせると液晶はほとんど見えなくなる。このサンプルでは最大輝度で白飛びしているように見えるが、実際はちょうどよい明るさになっている
搭載されているCPUは超低電圧版Pentium M/1GHzにPC2700/256Mバイト。チップセットにIntel 855GMEを搭載してPC2700メモリをサポートすることになったものの、標準の256Mバイトのメモリ容量は、OSにWindows XP HomeEditionを採用したPCとしては不安を覚えるユーザーもいるだろう。
このあたりの評価は、個人的な感覚や使用するアプリ環境が大きく影響するが、今回の評価作業では、メモリ容量が起動時間や挙動に影響するMicrosoft Officeなどのビジネスソフトは使わなかったものの、WinDVDによるDVD-Videoの再生やWindowsMediaPlayer9によるMP3データの再生(トータル約11時間300曲分)でとくに不満を感じることはなかった。
ただし、短い試用期間に限られたアプリだけをインストールした状況での話なので、常駐ソフトやビジネスソフトなどを通常の利用環境に近づけると、状況が変わる可能性はある。InterLink XVは空いたメモリスロットが一つ用意されているので、メインマシンとして使うのに不安を感じた場合でも最大768Mバイトまでメモリモジュールを簡単に増設できる。
最近のコンシューマーPCの流れである「デジタルコンテンツプレーヤー」としての機能を、DVDマルチドライブを内蔵し、専用のコントロールボタンを設けることで実現。かつ携帯可能なコンパクトなサイズに格納できたInterLink XVは、一日を屋外で行動するユーザーの「モバイルエンタテイメントPC」として十分な性能を有しているといえる。
ただ、それはそれとして、(繰り返しになるが)「ヘビーなモバイルPCユーザー」の心を満足させてくれる「コンパクトバッテリーパックを添付した1.1キロ強の2スピンドルマシン」という選択肢も、ぜひぜひ実現してもらいたいと思うのだが、いかがだろうか。
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