検索
レビュー

AV機器的操作性を盛り込んだ2スピンドル軽量ノート──日本ビクター InterLink XV(2/3 ページ)

数少ない1スピンドルノートPC「InterLink」もついに光ディスクドライブを内蔵。しかも、ただ内蔵しただけでなく「モバイルエンタテイメント派」を目指すという。はたしてどんなマシンに仕上がっているのだろうか。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena

 DVD-Videoの再生を主要な目的としたInterLink XVならば、バッテリー駆動中に映画の一本も見られなければならない。同社が公表しているInterLink XVのバッテリー駆動時間はBN-LL23装着時で5.5時間、BN-LS13装着時で2.6時間(ともにJEITA測定法1.0)。

 日本ビクターによると、BN-LL23装着時に液晶輝度を半分にしてDVD-Videoを連続再生した場合、バッテリーは3時間程度持つと説明しているので、BN-LS13を装着してDVD-Videoを連続再生した場合、バッテリー駆動時間が2時間をきる可能性は十分に考えられる。InterLink XVのメインターゲットである「モバイルエンタテイメントユーザー」を満足させるためには、映画一本を余裕で再生できる大容量バッテリーパックを標準でセットにする必要があった、ということだろう。

 今回も、評価作業中に電源の手配の出来ないアウトドアレジャーにInterLink XVを持ち出し、一日使いまわしてみたが、移動中に映画を一本見て(もちろん運転する私ではなく同乗者のために)、さらにデジカメデータの閲覧や、2時間おきに気象情報関連Webサイトへのアクセスなどをしても、バッテリーはギリギリもってくれた。


キーボードユニットはInterLink XPと同様。キーを押すと適度な押し返しがあって感触は良好。しかし、小さな[Enter]キーや独立していないカーソルキーを気にするユーザーもいるだろう。なお、今回評価したInterLink XVでは、長時間使っているうちにパームレスト左側が熱くなってくる傾向が見られた

 液晶パネルは8.9インチサイズのワイド液晶で最大解像度は1024×600ドットとInterLink XPと同じ。キーボードもInterLink XPと同じユニットでポインティングデバイスもスティック型のデバイスを継承しているが、デジタルコンテンツプレーヤーたるInterLink XVには、新たに「AV機器のように簡単に操作できる」(神谷氏)ためにいくつかの専用ボタンが追加されている。

 キーボード手前左側には「再生」「停止」「早送り」などを行うプレーヤー制御ボタンが、ディスプレイ下には輝度調整ボタンとサラウンド効果、コンテンツ再生時のキー入力を無効にする「キーロック」ののトグルボタンが設置されている。

 また、音量調整も筐体左側面にあるダイヤルで行える。この音量調整ダイヤルそのものを押し込むことでミュートのトグルスイッチとして使えるようになっている。その感触は、かつてバイオノートに搭載されていたジョグダイヤルを思わせるものだが、残念ながら、このスイッチを用いたラウンチャーなどのユーティリティソフトは用意されていない。


キーボード手前に設置されたプレーヤー制御ボタン。DVD-Video再生では「WinDVD 5 for Victor」を、音楽データ再生では「Windows Media Player 9」をそれぞれ直接コントロールできる。このように液晶パネルを閉じた状態でもボタンを押せるが、最近のPCで見られる「クイック再生」のような、OSを起動せずに再生を行うユーティリティは用意されていない

左側面には、ヘッドホンジャックとボリュームコントロールダイヤルと無線LANのオンオフスイッチが用意されている。Intel PRO/Wireless 220BGを搭載したInterLink XVは、IEEE 802.11b/gをサポート。従来機種と同じように、液晶パネル脇にダイバーシティアンテナを設置している

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る