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高速な動作とバッテリー持続時間を伸ばした510万画素デジカメ――ソニー DSC-P100(2/3 ページ)

独特でコンパクトなスタイルで人気のあるソニーのデジカメ「Pシリーズ」の新しい主力機種「DSC-P100」は510万画素のCCDを搭載し、本体の厚みが26.6ミリとDSC-P10などよりも薄型になった。

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バッテリーの容量が向上

 バッテリーは「インフォリチウムRタイプ」という大容量のものとなった。DSC-P10の「インフォリチウムCタイプ」よりも約56%の容量アップとなる。本体の省電力化も含めると、2倍近いバッテリー持続時間を実現したとメーカーから発表されている。実際に使用してみたが、約3時間撮影できた。


あらたに採用された「インフォリチウムRタイプ」のバッテリー。1本で約180枚撮影できる

 液晶モニタは、1.8インチのTFT液晶を搭載している。左右の視野角が広いため、2〜3人で見てもしっかりと液晶モニタが確認できる。直射日光下でもよく見える半反射型液晶ではないが、日中の屋外でも見にくくて困ると言うことはないだろう。

 操作ボタンは背面の右側に集中している。電源スイッチとシャッターボタンは本体上部にあるが、そのほかの操作はすべて背面の右側にある。これは右手ですべての操作ができるようになっているためだ。ボタン類は押しやすく、配置もよい。ボタンと機能の組み合わせも悪くないので、ほとんどの人は直感的に操作できるだろう。


片手で操作できるようにボタン類は右側に集中している。撮影モードはダイヤル式となっている

 動作は全般的に高速だ。電源を入れてから撮影可能になるまで約1.3秒、撮影間隔は約1.2秒である。ソニーによるとシャッタータイムラグは約0.3秒となっているが、実際には0.5秒程度かかることが多かった。

 被写体や周りの明るさなどでシャッタータイムラグは変わるものだが、DSC-P100ではフォーカスの合いにくい暗い場所でもシャッタータイムラグが安定していた。ただ、ズームは動きがやや緩慢で、もう少し速くてもよかったと思う。

 DSC-P100ではPシリーズとして初めてマニュアル撮影モードが追加された。シャッター速度と絞り値をそれぞれ設定できる。十字キーの中心にあるボタンを押すとシャッター速度と絞り値の設定モードとなり、十字キーの左右で絞り値、上下でシャッター速度を設定する。

 液晶画面内には現在の明るさが数値で表示され、数値が「0」になると適正露出となる。絞りは2つの値からしか選べないが、絞り値を変えるのは、被写界深度を調整してバックをぼかすか、フォーカスを合わせるかといった調整で使うことが多いので、この用途であれば2つの値でも十分だと思う。また、−2〜+2の露出補正だけでは補正しきれない場合や、ソニー製以外の外付けフラッシュを使う場合などにも便利な機能だろう。

 シーンモードは「夜景」、「夜景&人物」、「ソフトスナップ」、「風景」、「ビーチ」、「スノー」、「打ち上げ花火」、「高速シャッター」、「キャンドル」の9種類となっている。シーンモードはダイヤルで設定できるが、どのシーンモードを使うかは「MENU」ボタンを押して設定を行う必要があるため、やや面倒だった。頻繁に切り替える機能ではないが、ダイヤルで設定できるとなおよかっただろう。


シーンモードでは各モードの切り替えを「MENU」ボタンを押したメニュー画面で設定しないといけないため、変更がやや面倒だ

 DSC-P100は動作も速く、使いやすいので、幅広いユーザーにおすすめできる機種だ。突起が少なく比較的コンパクトなボディなので、日頃から持ち歩いて手軽に高画素の画像を撮影したい、というニーズにも対応できるだろう。

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