検索
特集

ヒートパイプ採用のハイスペックな静音キューブ――MCJ a-Best Cube51D-ITM「7万円」でオーダーする激安ハイスペックPC(1/2 ページ)

予算は7万円――今、7万円でどのような、そしてどのくらいのスペックのPCが購入できるのか。多彩なBTOメニューから自由なスペックで構成できることで人気が高まっている「ショップブランドPC」各ショップに無理を言い特別モデルを用意してもらった。今回はMCJ「a-Best Cube51D-ITM」だ。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena

 CPU、メモリ・HDD容量などの基本PCパーツから、キューブ・スリム・タワー型など筐体デザインまで多彩なBTOメニューから自由なスペック、そして自分の予算で構成できることで人気が高まっている「ショップブランドPC」。そこで、そのようなショップブランドPCを提供するPCショップに「7万円以下で、できるだけハイスペックなオススメPCを作ってほしい」と依頼し、いくつかをご用意いただいた。今回は静音志向のキューブ型PC、「a-Best Cube51D-ITM」である。

 「a-Best Cube51D-ITM」は、マウスコンピュータジャパン(以下、MCJ)お得意のキューブ型PC「EasyCube」シリーズをベースにしたものである。同シリーズのノウハウを活かしたバランスに優れた構成で、限られた内部スペースを効率よく利用しているのが特徴となっている。

 構成は以下の通りだ。

製品名 a-Best Cube51D-ITM
CPU Pentium 4/2.80GHz
HDD容量 80Gバイト
メモリ容量(最大) 256Mバイト(2Gバイト)
マザーボード Shuttle「FS51」(SiS 651チップセット搭載)
グラフィックス SiS 315内蔵
搭載スロット AGP×1、PCI×1(うち増設可能スロット×1)
主なインタフェース USB 2.0(前面×2、背面×2)、10BASE-T/100BASE-TX LAN、PS/2×2、IEEE1394(前面×1、背面×2)
そのほか備考 6in1 カードスロット搭載
本体サイズ 185(幅)×300(高さ)×200(奥行き)ミリ
OS なし

 ケースには、Shuttleの提案する「ICE TECHNOLOGY(アイステクノロジー)」を採用しており、CPUの冷却にヒートパイプ構造を組み込んでいるのが特徴だ。これは、騒音を抑えつつ効率よく冷やせるというシステムで、電源ユニットを除くと、筐体内のファンは背面の8センチケースファン一つだけになる。Pentium 4/2.80GHzを搭載しながら、稼働音は耳をケースすれすれまで近づけないと聞こえないほど静か。冷却性能を損なわずに騒音源を減らしているわけだ。

 マザーボードには、AGPスロットとPCIスロットを1基ずつ備えるShuttle「FS51」を搭載する。ファンレスのビデオカードを増設すれば、騒音のないクリアな環境で3Dゲームを楽しめる。AGP 4Xに対応しており、フルサイズのカードを装着可能だ。なお、オンボードでグラフィックチップ「SiS 315」を搭載しているので、ビジネス用途なら拡張せずとも十分に利用できるだろう。

6in1のカードスロットを標準装備し、インターフェースも充実

 a-Best Cube51D-ITMは搭載ベイをフル活用して、DVD±R/RWドライブと6in1メディアカードスロットを搭載、狭いフロントパネルを最大限活用できる構成も魅力となっている。加えて、USB2.0ポートやSPDIF光デジタル出力を備えるなど、着脱を頻繁に繰り返すインターフェースをフロントに集中させている。机上で利用するスタイルに向いた設計だ。

a-Best Cube51D-ITMの正面
a-Best Cube51D-ITMの正面

 筐体はアルミ製シャーシとパネルに、アクリルのフロントパネルを貼り付けたものとなる。ホワイトカラーをベースに、シルバーがアクセントとなったデザインとなっており、リビングに置いても問題だろう。前述の通りベイは埋まっておりは、デバイスの増設は主に背面の拡張スロットやUSBなどを利用することになる。

 DVDドライブはアイ・オー・データ機器「DVR-ABN8」を搭載する。DVD±R8倍速書き込みDVD±R/RWドライブで、ベゼルが本体カラーに合わせたシルバーとなっている。

DVDドライブ
DVDドライブはアイ・オー・データ機器「DVR-ABN8」、3.5インチベイには6in1メモリカードリーダー/ライターが装着される

 予算を抑えるなら、余計なパーツを極力省くのはBTOの基本ルール。必須パーツはハイスペックで揃えて、付け替える無駄をなくしたいところだ。その点、DVR-ABN8なら現状の基本性能としては文句なしだ。7万円とオーダーしたマシンとはいえ、CPUにPeintium 4を搭載しており、動画エンコードやムービー編集からDVD記録まで、ヘビーな作業も快適にこなせるだろう。

 背面には、USB2.0ポート2基とIEEE1394ポート2基などを備え、SPDIF光デジタル出力端子も搭載する。ただし、内部の構造上、2層式や基盤が長いカードは装着できない可能性があるのは注意したい。

背面
背面。ブラケットを2基装備。通常サイズの拡張カードが装着できる

 標準セットとして、ショートカットキーを搭載した109日本語キーボードと、ボールタイプの3ボタンマウス。キーボードには専用のカバーが付属する。

付属品
付属品は109日本語キーボードとボールタイプのマウス

 では、内部を見ていこう。

キューブPCではの配線処理が重要なファクターに

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る