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デルモデルは日本のプリンタ事情に通用するか

「価格競争力のあるプリンタを、今後発展する可能性のある市場に投入する」とシェア獲得の自信を見せるデルの浜田社長。アメリカでは開始12カ月で17%のシェアを獲得したとのことだが、特殊性のある日本のプリンタ市場で、デルはどのように戦っていくのだろうか。

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 6月3日に行われたプリンタ2機種の発表会(関連記事参照)では、デルの浜田社長がプレゼンテーションを行い、プリンタ市場でも「デルモデル」によるメリットが提供できる、と強調。「デルであれば、PCと同時にプリンタを一括購入できるほか、プリンタもPCも同じ担当者によるサポートが24時間365日受けられる。これは顧客にとっての大きなメリットである」と述べた。


デルの浜田宏社長

 浜田氏はまた、「プリンタについては様子を見ながら出荷していく。最初から数万台の規模で販売できるとは考えていない。日本は、上位2社で9割ものシェアを占めているというユニークなプリンタ市場を形成している。デルは彼らと競争しようとしているわけではない。デルは、デスクトップPC市場の20%を占めているが、そのユーザーによりよいPCライフを送ってもらいたいだけだ」と語る。

 「国産であるのか、外資であるのかは関係ない。顧客満足度を上げていくだけだ」(浜田氏)


プリンタ市場におけるデルモデル

 しかし一方で「PC事業を1993年に始めたときには、デルは無名の状態であったが、現在では出荷台数第3位の実績を誇っている。こつこつと続けていけば、必ずシェアは取れる」とも語る浜田氏。

 「インクジェットプリンタで言えば、単機能機の市場は縮小しつつあり、複合機にシェアを奪われている。レーザープリンタとインクジェット複合機。この2つが日本で最も大きいプリンタ市場を形成しているから参入する。伸びるカテゴリでビジネスを展開するのがデルのスタイル」と述べ、今後一層拡大していく複合機市場でのシェア獲得に自信を見せた。

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