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AV機能を排除し基本機能を追求したA4ノート──東芝 dynabook TX/2515LDSW(2/2 ページ)

この夏登場した新ラインアップ「dynabook TX」シリーズは、TV関連機能などの流行に惑わされることなく、「使えればいいんですよ。PCなんだから」という、基本に忠実なコストパフォーマンスに優れたノートPCである。

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ノートPCとしての基本機能は十分だが

 dynabook TX/2515LDSWは、若干改善してもらいたい部分があるものの、ノートPCとしての基本機能は、しっかり押さえてある。本機のスペックは、AV関連の機能を除くと「dynabook EX/2515LDSTWB」と非常によく似ている。本シリーズは、dynabook EXシリーズからAV機能を省き、ノートPCとしての基本機能に絞ったモデルと見ることもできる。

 東芝は本モデルで「軽さ」をセールスポイントの一つとしているが、重量が約2.7キロとdynabook EXシリーズと比較して400グラム程度しか軽くなっていない。15インチ液晶パネルを搭載するノートPCとしては3キロを切るやや軽めのPCとはいえ、これを普段持ち歩いて利用する気にはなれない。東芝がアピールする「軽さ」とは、デスクトップ代わりのA4ノートと比較しての話であろうが、軽さをポイントにするのであれば、2kg前後の重量にしてもらいたかったところだ。

 バッテリー持続時間も2時間前後で,モバイルでの利用はかなり厳しいと考えるべきだろう。東芝では,室内を持ち歩いて利用することを「家庭内モバイル」と呼んでいるが,まさにそういった使い方に向いている。

 添付ソフトとして、Office 2003 Personal EditionとOffice Onenote 2003がついてくるので、ビジネス利用が中心のユーザーはすぐに利用可能だ。ただし,インストールされているOSがWindowsXP Home Editionなので,ネットワークのドメイン参加はできない。

 ユーザーが購入の参考としてカタログを見たときに、「AV機能重視」という魅力的な特徴を持っているモデルと比較すると、スペック表や機能アイコンの数などで、本シリーズが見劣りして見えるかもしれない。

 しかし、一般的なA4サイズのノートPCに求められる機能をユーザーの使い方から冷静に振り返ってみると、十分な基本性能は持っている。AV機能などを重視せず、基本のしっかりしたノートを探しているのなら、dynabook TXシリーズは十分選択肢に入れてよいだろう。


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